フジテレビ、視聴者参加型CMを独自開発 抽選で車が当たる企画も

2019年9月9日 17:30

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『CxM』イメージ図。(画像:フジテレビジョン発表資料より)

『CxM』イメージ図。(画像:フジテレビジョン発表資料より)[写真拡大]

  • 日産デイズ。(画像:フジテレビジョン発表資料より)

 フジテレビジョンは、視聴者が企画に参加できる体験型CM「CxM(シーバイエム)」を独自に開発した。9月14日からシステムの初導入として、日産「デイズ」のCMにおいて抽選で1名にデイズが当たる企画が放映される。

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 具体的にどういうシステムなのかを簡単に説明すると、CM放送の中でQRコードが表示され、それをスマートフォンで読み取るだけで参加できる、というものである。スマートフォンだけは必要だが、アカウント登録や専用アプリのダウンロードなどは必要なく、シームレスな導入が可能となっている。

 テレビとスマートフォンをインタラクティブに連動させるシステムは何もこれが初めてというわけではないが、既存のものは基本的にアカウント登録や専用アプリのダウンロードなどが必要で、手間がかかりハードルが高いことが障壁になっていた。

 そこで「CxM」は、視聴者の利便性を第一とし、QRコードだけで参加できるコンテンツ連動システムとして開発されたわけである。CxMはほぼ事前準備なしで、CMという短時間の体験の中での視聴者企画を実現させる。

 また従来のシステムでは、視聴者のスマートフォン側がトリガーとなるものが多かった。たとえば視聴者のスマートフォンからの合計タップ数によって番組内で何かが起こる、といったようなものである。

これに対しCxMは、テレビの側がトリガーとなってスマートフォンを起動させ、テレビがスマートフォンの側に飛び出してくるかのような体験を提供するものとなっている。

 さらに、同時多接続、大容量負荷にも耐えられる独自のシステムによって、視聴者のシームレスなインセンティブフローを実現するという。

 CxMが初めて導入されるのは、9月の14日、15日、18日、22日、27日に放映される『FIVB ワールドカップバレー2019 女子』の中で流される、日産デイズの地上波放送CMの中においてである。デイズの当選は1名限りであるが、そのほかに5日間で合計5万名に、最高1万円分のQUOカードPayが贈られることになっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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