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日産、「プロパイロット 2.0」搭載した新型「スカイライン」発表 発売は9月から
■発売開始は9月
日産自動車は16日、同社の「スカイライン」をマイナーチェンジすると発表、国内メーカーで初となる同一車線内でハンドルから手を放した状態で運転できる機能を、「プロパイロット2.0」として一部車種に搭載した。その他、エクステリアデザインやエンジンラインナップの変更、「日産・コネクテッド」サービスを導入するなどのバージョンアップが行われた。発売は9月から。
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■見どころは「プロパイロット2.0」だけじゃない
今回の改良では、エクステリアデザインや最高出力405psを誇る新エンジンの採用、ブランドマークがこれまでインフィニティから日産の物に代わるといった、マイナーチェンジとしては大規模で興味深い内容となった。だが「プロパイロット2.0」に注目が集まり、せっかくの一般メディアの取り上げ方も「スカイライン」は二の次で、「手放し運転」に集中している。
■手放し運転が可能になったプロパイロット2.0
ハンドルやアクセル、ブレーキ操作を自動で行うことで、テレビCMの矢沢栄吉さんのように手放し運転(ハンズオフ)が可能になった「プロパイロット2.0」だが、可能なのは高速道路上での同一車線だけ。ドライバーが前から目をそらしたままだったり、目を閉じていると、警報音が鳴り手を添える(ハンズオン)ように警告、緊急停止する場合もある。
■世界初カーナビ連動自動車線変更
さらに「プロパイロット2.0」ならではの機能が、設定速度で走行中に前車に追いつた場合や、カーナビで設定したルートおいて高速道路で分岐する必要がある場合に、車線変更を車内のモニター上で提案することだ。車線を変える場合は、ドライバーは手元のスイッチを押すだけで、自動的に車線を変えることが出来る。このように、カーナビや、高機能なセンサーと連動させる機能を持つ車は世界初とされている。なおこの「プロパイロット2.0」が標準装備されるのは、ハイブリッドモデルだけだ。
■最高出力405psを誇る新V6エンジン
ハイブリッド以外にはダイムラー製の2.0L直列4気筒エンジンを搭載していた「スカイライン」だが、今回新たに直噴V型6気筒3.0Lツインターボエンジンを採用。新たなターボシステムや水冷式インタークーラー、電動VVT(可変動弁)システム、ミラーボアコーティングシリンダーブロックにより、これまでの2.0Lターボの211psを大きく上回る、最高出力304ps、最大トルク400Nmというパフォーマンスを引き出している。さらにこの新エンジンはそれだけにとどまらない。
■その名も「400R」
このエンジンを、最高出力を405ps、最大トルクを475Nmというスカイライン史上最強のハイパフォーマンスバージョンに高め、さらに4輪アルミレッドキャリパー対向ピストンブレーキ、専用チューニングのダイレクトアダプティブステアリング、新開発のインテリジェント ダイナミックサスペンションを備えたのが「400R」だ。GT-Rは手が届かなくとも、この「400R」ならかなり現実的な選択になりそうだ。
●スカイラインメーカー希望小売価格
3.5Lハイブリッド: 547万4,520円~632万7,720円
3.0Lツインターボ: 427万4,640円~481万8,960円
400R: 552万3,120円
■技術の日産
これで「スカイライン」復活!となるのは不可能に近いが、「プロパイロット2.0」と「400R」という二つの異なる魅力を備えたことで、「技術の日産」をアピールすることにはなるはずだ。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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