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「ReFa」や「SIX PAD」のMTG、不適切会計で大幅下方修正 75億円の赤字に
美容ローラー「ReFa」やトレーニング機器「SIXPAD」などを取り扱うMTGは12日、第三者委員会による中国子会社に対する調査結果などを踏まえ、19年9月期の業績予想を従来の6億2,000万円の黒字から、85億円の赤字へと大幅に下方修正した。合わせて、5月時点では配当性向1%での配当を予想していたものの、赤字転落予想により無配当を決定した。当局へ提出済みである過年度の有価証券報告書等も修正する。
MTGは美容・健康器具および化粧品等の開発や製造販売を行う企業で、ReFaやSIXPADなど複数のヒット商品を扱う。2018年7月にはマザーズ市場へ上場し、大型ベンチャー企業として注目された。
今回、上海子会社が会計監査人に対し虚偽の説明を行い、また、不適切な営業取引が行われていた疑いがあったほか、中国向けEC事業においても不適切な会計処理の可能性があり、第三者委員会による調査を進めていた。
調査の結果、不適切な会計処理が認定され、2018年9月期通期の売上高や、19年9月期第1四半期および第2四半期に計上された売上高の一部を取り消すこととなった。
発表済み決算書の下方修正に加え、同社中国子会社の信用低下に伴う取引解約リスクの高まりや、広告宣伝の自粛による「ReFa」等商品の海外での販売減速を見込み、19年9月期の売上高予想を従来の510億円から115億円引き下げ395億円とした。結果、純利益の予想額も6億2,000万円の黒字から85億円の赤字へ大幅下方修正した。
業績予想の大幅な下方修正を受け、当初は配当性向1%での配当を予想していたところ、無配当を決定した。なお、前期は1株当たり1円61銭の配当を実施している。経営責任を明確にするため、松下剛社長が月額報酬を1年間返上し、海外事業を担当する中島敬三常務が取締役を辞任すると発表した。(記事:dailyst・記事一覧を見る)
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