京都山科のイオンタウン山科椥辻、30日に着工 今冬オープンへ

2019年5月29日 08:32

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イオンタウン山科椥辻の完成イメージ(イオンタウン発表資料より)

イオンタウン山科椥辻の完成イメージ(イオンタウン発表資料より)[写真拡大]

 イオングループのイオンタウンは、地域密着型ショッピングセンターのイオンタウン山科椥辻(なぎつじ)(京都市山科区椥辻草海道町)の建設工事を、5月30日に開始する。2018年11月で閉店したグルメシティヒカリ屋山科店を建て替え、全面リニューアルするもので、今冬のオープンを目指している。

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 イオンタウン山科椥辻は、グルメシティヒカリ屋山科店跡の敷地面積約1万5,000平方メートルに建設される鉄骨3階建て延べ約9,800平方メートル。核店舗としてはイオングループのダイエーがイオンフードスタイル山科椥辻店を出店する。

 ダイエー以外の店舗はまだ公表されていないが、総賃貸面積約7,700平方メートルに飲食、物販など約20店が入居する予定。3階フロアにはプールを備えたフィットネスクラブが出店し、2020年春から営業を始める。駐車場は260台分を確保する計画。起工式はイオングループや工事関係者らを集めて30日、現地で行われる。

 現場は山科区役所近くの京都外環状線沿いで、京都市営地下鉄東西線の椥辻駅から歩いて3分の場所になる。山科区は地下鉄の開通などで利便性が高まり、京都市や大阪市のベッドタウンとして子育て層の人気が高い。イオンタウンは、健康的なライフスタイルをサポートするショッピングセンターとして、子育て層を中心とした地域住民の取り込みを目指している。

 グルメシティヒカリ屋山科店は滋賀県で発祥したスーパーヒカリ屋の名称を残す最後の店舗。ヒカリ屋は1949年、ヒカリ屋呉服店として開業した。その後は衣料品を中心としたスーパーを京都府と滋賀県で展開していた。

 2007年にダイエー系の食品スーパーであるグルメシティ近畿に吸収合併され、会社が消滅したものの、ブランド名は残っていた。しかし2016年に京都市北区のグルメシティヒカリ屋京都店、滋賀県大津市のグルメシティヒカリ屋瀬田店が閉店し、グルメシティヒカリ屋山科店が最後の店舗となっていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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