トヨタ、プリウスPHVをマイチェン “V2H機能”搭載しスマートハウス対応

2019年5月12日 21:05

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記事提供元:エコノミックニュース

トヨタ・プリウスのプラグインハイブリッド車、新型はスマートハウスの蓄電池として機能する

トヨタ・プリウスのプラグインハイブリッド車、新型はスマートハウスの蓄電池として機能する[写真拡大]

 トヨタはプリウスPHV(プラグインハイブリッド車)を一部改良して加えて、5月9日に発売した。今回の改良でもっとも大きな変更点は、乗車定員を従来型の4名から5名としたことだ。トヨタではゆとりの車内空間を実現したとしている。また、クルマに蓄えた電気を住宅に供給する仕組み“V2H(Vehicle to Home)機能”も備えた。災害などの停電時でも、プリウスPHVを住宅向けの “蓄電池”として活用できる。

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 具体的には、急速充電インレットに、外部給電機能(V2H)をオプション設定し、V2H機器(別売)と接続することで、プリウスPHVの駆動用バッテリーに蓄えた電力を、家庭用電力として利用することができる。加えて、住宅の太陽光発電などで生じた余剰電力を、車両の駆動用バッテリーに蓄電することも可能としており、いわゆるスマートハウスを構築することで住宅の電力需要の平準化効果が期待できる。さらに、充電時間も普段の200V用充電ケーブルを使った場合と比べ、約1時間30分と大幅に短縮できる。

 また、安全・安心装備を拡充させたのもニュースだ。駐車場から後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し注意喚起するリヤクロストラフィックアラートや、車両を上から見たような映像をナビゲーション画面に表示するパノラミックビューモニターを新たに設定した。インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]の設定も拡大した。

 さらに、専用通信機DCM(Data Communication Module)を全車に標準搭載し、遠隔で走行アドバイスや車両診断を受けられる「eケアサービス」や「LINEマイカーアカウント」のような様々なコネクティッドサービスが利用できる“つながるクルマ”となった。

 トヨタは、PHVを人とクルマと自然が共生する社会を目指す「トヨタ環境チャレンジ2050」の基幹メカニズムと位置付けており、さらなる商品強化に取り組むとしている。新型プリウスPHVの価格は、317万8440円~426万6000円。これが、後送予定の住宅建設会社の創設に繋がる。(編集担当:吉田恒)

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