関連記事
スバル・新型レガシィ発表 「スバル・グローバル・プラットフォーム」、260hp/5600rpm
スバル・新型レガシィは、やはりアメリカで公開された。30年に渡るレガシーの歴史で、いつ頃からか主戦場を北米に移しているスバルだが、現在業績は、検査不正、不良品で工場停止などにより、下方修正を余儀なくされている。新型レガシィでポイントとなるのは「スバル・グローバル・プラットフォーム」だが、これは生産技術の革新で、それを商品力として認めてくれるユーザーは少ない。公開されたのは、シカゴモーターショー2019でのことだ。
【こちらも】SUBARU、STIが米国市場向け“Sシリーズ”初の「S209」をデトロイトで公開
全長4840mm、全幅1840mm、全高1500mm、ホイールベース2750mm、スタイリングはそれほど変化したとは見えないが、最近のスバルらしく、すっきりとした印象だ。スバルは面のカット処理が得意のようだが、新型レガシィもそうであるのか実車が楽しみだ。インテリアはかなり上質感を出しており、フランス車の「おしゃれ感覚」まではいかない印象だが、かなり洗練されてきているようだ。
新型レガシィのエンジンは、2.4リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジン、2.5リットル水平対向4気筒直噴エンジンの2種類と発表されている。トヨタの「電気式CVT」を使ったPHEVは同時に発表されなかったようだ。2.4リットルターボエンジンは、最大出力260hp/5600rpm、最大トルク38.3kgm/ 2000~4800rpmを発揮する。
スバルお得意の「リニアトロニック」CVTはワイドレンジ化され、反応も改善されて燃費向上に貢献しているようだ。また、スバル・グローバル・プラットフォームはインプレッサなどから導入されているが、高い剛性をもたらし、ハンドリングを見事に向上させている。新型レガシィでもその効果は高いはずで、期待が持てる。
そして、スバルが世界に誇る運転支援システム「アイサイト」は、もちろん2眼方式で、最新型の車線中央維持制御・先行車追従操舵制御(アイサイト・ツーリングアシスト)を積んでいる。内容としては、後退時自動ブレーキにより衝突回避、後側方警戒支援システムを持ち、自車後側方から接近する車両を検知し、音と表示で警告する。フロントモニターカメラをフロントグリル下部に装備し、車両前方の死角を減らす工夫もしている。
車載コネクティビティを採用、スマートフォン同様に操作を可能とした。テレマティクスサービスで緊急通報などのサービスを継続するとともに、Wi-Fiホットスポットやリモートエンジンスタートなどの機能を加え、さらに発展させている。
新プラットフォームの軽量化の効果など、スバルの技術レベルは高いと思うのだが、品質管理に対する姿勢が根本的に間違っているのは残念だ。新型車と共に一新されることを望むが、前途多難と感じている。スバリストの一人としては希望を捨てまい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
スポンサードリンク