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バローが富山のスーパー「サンコー」を傘下に 地方スーパーの再編進む
東海地方を拠点に北陸、近畿地方などでスーパーを展開するバローホールディングス(HD)は、富山県でスーパー「サンコー」8店舗を運営する三幸の発行済み株式の約8割を取得し、連結子会社化することを明らかにした。イオンが四国のスーパーフジを傘下に収めるなど地方スーパーの再編が進んでいるが、地方の急激な人口減少が続いているだけに、今後もこの動きが加速しそうな状況だ。
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バローHDは三幸と株式譲渡契約を結び、2月28日付で三幸の土田一清社長らが所有する発行済み株式17万4,000株のうち、81.6%に当たる14万2,000株を取得する。取得予定額は発表していない。バローの傘下に入ったあとも土田社長は現在の地位にとどまり、サンコーの店舗ブランドも継続となる。
バローは1995年に富山県魚津市に魚津店を出店して以来、富山県東部を中心に県内で14店舗を営業している。三幸は富山県西部を中心に8店舗の食品スーパーを展開中で、株式取得後はバロー傘下の店舗が県内で合計22に増える。
バローは三幸の連結子会社後、仕入れの共通化などを通じて店舗網の効率化を進める考え。三幸が地元の農産物、水産物に強いことから、この強みを他のバロー店舗に取り込み、競争力の向上も図る。
地方はごく一部の地域を除き、人口減少が加速している。当面、回復の見通しが立たない地域が大半で、インターネット通販の浸透もあることから、地方スーパーの中に人口減少の著しい過疎地域からの撤退を表明するところが出て、各地で問題となっている。さらに、連携や再編を模索した動きも各地で加速している。
四国のスーパーフジがイオングループの傘下に入ったほか、東海地方を地盤とするユニーはドン・キホーテホールディングスの完全子会社になった。バローHDも北海道を拠点とするアークス、九州に地盤を持つリテールパートナーズと資本業務提携を結び、業界再編を目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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