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パーク24、カーシェアとレンタカー組み合わせた「タイムズカー」トライアル開始へ
駐車場管理で国内最大手のパーク24は、カーシェアリングとレンタカーのメリットを組み合わせた新しいモビリティサービス「タイムズカー」のトライアルを2019年1月より開始すると発表した。同社は、2009年にカーシェアリングおよびレンタカー事業に参入し、それぞれについてサービス機能の向上とエリアの拡大に取り組んで来た。これらを組み合わせることで、より利便性の高いモビリティサービスの誕生が期待される。
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新サービス「タイムズカー」は、同社のカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」とレンタカーサービス「タイムズカーレンタル」の強みを組み合わせたもの。例えば利用期間であれば、レンタカーサービスの場合の長期間利用可、カーシェアの場合の短期間利用可という強みを組み合わせ、新サービスでは利用時間を「15分から複数日数」とした。また、カーシェアにはなかったチャイルドシートや洗車サービスなどのオプションを付加し、車種についても、カーシェアでは限定されていたが、レンタカーと同程度に幅広い車種を用意し、ユーザーの選択肢を増やす。予約についても、カーシェアでは受け付けていなかった1カ月前からの早期予約にも対応する。一方レンタカーについては、貸出拠点数が少なかったり、店舗の営業時間による制約や、貸出手続きの煩雑さを解消する。
まずは、2019年1月より、東京都千代田区のタイムズステーション・イトシアおよびタイムズ東京ガーデンテラス紀尾井にて、トライアルでサービスの一部提供を始める。トライアルを通じてサービスの改善を図り、2019年10月には1万台規模でのサービス展開を目指すとのこと。なお、直営店舗のみでの展開か、それともFC店舗でも利用可能となるか、現時点では明らかにされていない。
近年、MaaS(Mobility as a Service)をキーワードに、海外ではモビリティのサービス化が普及しつつある。その中で重要な役割を担うものの一つがカーシェアリングサービスと言われている。日本では、2014年に乗り捨て方式のカーシェアリングサービスが認められたものの、路上や公共駐車場での乗り捨ては認められていない。結果、カーシェアリング会社は車両台数以上の駐車場車室の確保が必要で、事業採算性が厳しく都市部を除けば広くは普及していないのが現状。
諸外国で新たなモビリティサービスが普及する中、日本でも、「タイムズカー」のような移動を便利にする新しいサービスの登場に注目が集まる。(記事:dailyst・記事一覧を見る)
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