新型「NISSAN LEAF NISMO RC」、銀座5丁目「NISSAN CROSSING」で初公開

2018年12月5日 09:21

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記事提供元:エコノミックニュース

日産の新型EVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」が、富士スピードウェイで開催されたNISMOフェスでデモ走行した

日産の新型EVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」が、富士スピードウェイで開催されたNISMOフェスでデモ走行した[写真拡大]

 日産自動車が、新型のEVレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」を、東京・銀座5丁目のニッサンのグローバル発信拠点「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」において初公開した。

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 LEAF NISMO RCは、12月2日に富士スピードウェイで開催されたNISMOフェスで、日産が今季より参戦するフォーミュラEマシンとともにデモ走行を行なった。

 ツインモーターと四輪駆動システムを搭載し、アグレッシブなスタイルのボディに刷新した「NISSAN LEAF NISMO RC」は、先進のバッテリー技術と、世界で最も販売台数の多い電気自動車「日産リーフ」のドライブトレーンの主要パーツを採用。

 日産は、新しい「NISSAN LEAF NISMO RC」を6台生産し、世界各国でそのパワーとエキサイティングな走りを披露する予定だ。

 新型「NISSAN LEAF NISMO RC」は、日産のモータースポーツを担うNISMOのレーシングテクノロジーによって開発され、2011年に発表した先代比で2倍以上の最高出力と最大トルクを発揮する。シャシーの両端に搭載された2基の電動モーターで駆動し、両モーター合わせて240kWの出力と640Nmのトルクを発生。大容量リチウムイオンバッテリーやインバーターなどは、量産EVである新型リーフの技術を採用している。

 新開発の四輪駆動システムは、出力を四輪それぞれで独立してコントロールしながら瞬時に各輪適切なトラクションを与え、効率的な操縦を可能とした。バッテリーパックは車体中央に搭載しており、さらに電動モーターとインバーターを前輪・後輪上の最適な位置に配置、シャシーの重量バランスを最適化している。

 ボディ&シャシーは多数の軽量部品に加え、フルカーボンファイバーのレーシングモノコック構造を採用。総重量は1220kgに抑えた。この優れたパワーウェイトレシオにより、0-100km/h加速は3.4秒を実現した。

 エクステリアは、先代モデルを継承しつつも、よりアグレッシブなデザインとなった。日産のフォーミュラEマシンと同様に、シルバーとブラックを基調とし、NISMOレッドをアクセントにした特徴的なカラーを採用した。

 全長4546mm、ホイールベース2750mmのスリーピース構造のボディは、全高わずか1212mmと市販モデル「日産リーフ」よりも300mm以上低くなり、ワイドかつ低重心なスタンスをつくり上げた。

 この「NISSAN LEAF NISMO RC」は今後、フォーミュラE選手権や世界各国で行なわれる主要モーターショーやイベントで展示する予定だという。(編集担当:吉田恒)

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