JR東海・高山本線、11月21日から全線運転再開へ

2018年11月7日 17:56

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 JR東海は5日、西日本豪雨の影響で2018年7月から不通になっていた高山本線の坂上~猪谷間の運転を、21日から再開すると発表した。

 これに伴い、特急「ひだ」の飛騨古川~富山間の運転も再開する。また、特急「ひだ」全列車のグリーン車と普通車で、無料Wi-Fiサービスの提供も開始する。

■約4カ月ぶりの全線開通

 21日の始発から、特急「ひだ」を含めた高山本線の全列車が通常通りのダイヤで運転再開する。特急「ひだ」の指定席特急券とグリーン券および、坂上~猪谷間の普通乗車券は、6日から発売を再開した。なお、バスによる代行輸送は20日で終了となる。

■特急「ひだ」の全車両で無料Wi-Fiサービス開始

 特急「ひだ」のグリーン車では、7月1日から無料Wi-Fiサービスが提供されていたが、11月21日からは全車両で無料Wi-Fiの利用が可能となる。提供されるWi-Fiサービスは、東海道新幹線のすべての駅と、一部の在来線の駅で導入されている「JR-Central FREE Wi-Fi」と同様の仕様だ。

 事前に契約する必要はなく、メールアドレスなどを登録するだけで簡単に利用することができる。ただし、携帯電話の電波を使っているため、山間部やトンネル内では利用できなくなる可能性があるので注意が必要だ。

 なお、無料Wi-Fiサービスは、特急「ひだ」と同じく 85系気動車が使われている特急「南紀」でも全車両で利用可能となる。

■全線開通に寄せられる期待

 JR東海が8月31日に発表した「11月下旬の高山本線全線再開見込み」を受けて、飛騨市は、9月19日から12月16日のチェックアウト分まで利用できる、宿泊施設利用者向けの割引クーポンを発行した。クーポンは200枚限定だが、「大人2名以上の利用で宿泊費が1万円を超えた場合」には、3,000円が割引される。

 岐阜から下呂温泉、飛騨高山を経由して富山までを結ぶ高山本線と、特急「ひだ」の全線運転再開に寄せられる地元の期待は大きい。(記事:山岡光・記事一覧を見る

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