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Intel、Core i9など新プロセッサ発表
あるAnonymous Coward曰く、 米Intelが10月8日、第9世代Coreプロセッサのフラッグシップモデル「Core i9-9900K」3製品と、プロセッサ「Core X」シリーズプロセッサ7製品、サーバー向けCPU「Xeon W-3175X」を発表した(PC Watchの記事1、記事2、4gamer)。
Core i9 Xシリーズ6製品および「Core i7-9800X」はハイエンド向けで、最上位のCore i9-9980XEは18コア/36スレッド(最大4.5GHz動作)となる。下位モデルのCore i7-9800Xは8コア/16スレッド(最大4.5GHz動作)。対応チップセットは従来のCore Xシリーズと同様X299となっている。
また、Core i9-9900Kは8コア16スレッド(最大5.0GHz動作)、「Core i7-9700K」は8コア8スレッド(最大4.9GHz動作)、「Core i5-9600K」は6コア6スレッド(最大4.6GHz動作)となっている。Xeon W-3175Xは28コア/56スレッドとのこと。これら3モデルは既存のIntel 300シリーズチップセットと互換性があるほか、新たにZ390チップセットも発表されている。
なお、Intelはi9-9900Kについて、ゲームにおいてAMDのRyzen 7 2700Xより50%ほど高速だと主張しており、一部メディアはこの主張を鵜呑みにして伝えているようだ。しかし、この主張には懐疑的な声も出ている。その理由として、Intelと各メディア間でNDA(秘密保持契約)が結ばれており、情報公開に対する制限が課せられているだけでなく、Intelが発表したベンチマークテスト結果への意見・反論も禁じられていることがある。このNDAのため、メディアは独自のベンチマーク結果を10月19日までは公開できないという。
このIntelの公式データは、サードパーティ企業のPrinciple TechnologiesにIntelが委託して作成されたものだ[PDF]。TechSpotはこの件について、ハードウェア構成や設定などのテスト条件が公平なものとはいえないと指摘しており、Forbesの記事でも同様の意見が見られる。
たとえば、比較対象のRyzen 2700Xは現在クーラー付きで299ドル程度で販売されている。いっぽうでi9-9900Kの販売価格はクーラーなしで488ドル程度と、価格に大きな開きがある。また、Ryzenはメモリの設定によって大きくパフォーマンスが変わることが知られているが、Intelが委託したベンチマークテストではRyzenに適したメモリ設定が行われていないとも指摘されている。TechSpotがRyzen 7 2700Xで行ったベンチマークテストでは、実際にメモリ設定を変えることで1割以上フレームレートが向上するという結果が示されている。
これに対し、Principle Technologiesは多くに指摘に対応する形で再テストを行うという回答を発表した(TechSpot、Forbes、Slashdot)。
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