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車の安全システム、ほとんどの運転手は理解せずに使用
taraiok曰く、 米自動車協会が行った最新調査結果によると、ほとんどのドライバーは新型車に搭載された高度な安全技術の限界を理解していないという(USA TODAY、Slashdot)。
この調査結果では、ドライバーは死角監視システム、自動緊急ブレーキ、アダプティブ・クルーズ・コントロールなどの機能の能力を過大評価しているとし、米国人が部分的な自動運転機能を持つ車両に適応できるかどうかには疑問があるという。
具体的には、たとえば死角の監視機能に関してはユーザーの80%がその限界を理解できておらず、急速に接近している車両や自転車、歩行者については検出できないことを認識できてないという。また、前方衝突警告と自動緊急ブレーキについては両者を混同するユーザーが多いという。前方衝突警告はあくまで警告でしかなく、自動緊急ブレーキのようにブレーキ操作までは実行してくれない。
車間距離を一定に保ちつつ、一定速度で走行を行うアダプティブ・クルーズ・コントロールに関しては、このシステムを使用しているドライバーの約29%が自分自身で加速やブレーキ操作を行っており、また時にはシステムが作動している間に「他のことをする」つまり、よそ見運転ができる点が快適であるとの回答があったようだ。
ただし、こうした部分的な自動運転機能が事故を抑制しているのも事実だという。連邦政府の見積もりによると、事故の約40%、事故による死亡の30%を自動運転機能によって防ぐことができたとしている。
今回の研究の責任者であるJake Nelson氏は、ディーラー、自動車メーカー、レンタカー会社は、配車時にこれらのシステムがどのように機能するかを運転者に教えることが重要であるとしている。
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