小田急と江ノ電、片瀬海岸東浜で「クリーンキャンペーン」 今年は神奈川県も参画

2018年9月20日 21:41

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昨年度の様子。(画像: 小田急電鉄の発表資料より)

昨年度の様子。(画像: 小田急電鉄の発表資料より)[写真拡大]

 小田急電鉄と江ノ島電鉄は9月22日、「2018 小田急・江ノ電クリーンキャンペーン」を実施する。今回は過去最高のおよそ900名が参加し、片瀬海岸東浜の美化清掃活動をおこなう。

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 この活動は江ノ島海岸を美しい状態で安全に楽しんでもらえることを目的に2000年から開始し、今回で19年目を迎える。平成最後の年となる2018年を節目と捉え、今回は過去最高となる900名の参加を見込んでいる。

 今回は、「かながわプラごみゼロ宣言 」を発表した神奈川県と新たに連携し、神奈川県副知事をはじめ、県職員も参加する。

 「かながわプラごみゼロ宣言」とは、2018年9月4日に神奈川県が記者発表した中で取り上げられたもので、この夏、鎌倉市由比ヶ浜で打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃の中からプラスチックごみが発見されたことに端を発する。時を同じくしてプラスチックごみが小さく砕けてできたマイクロプラスチックによる海洋汚染が世界規模で大きな社会問題となっている報道がなされ、世界中に展開している飲食店でプラスチック製ストローを廃止する動きが広まっている。

 SDGs(持続可能な開発目標、SDGs:Sustainable Development Goals)未来都市である神奈川県は、この出来事を「クジラからのメッセージ」として受け止め、深刻化する海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題から、SDGs推進に取り組むことを目標にした。

 その一環として、この活動への理解を深めてもらえるよう、片瀬海岸東浜で回収されないプラスチックゴミを回収すべくクリーンキャンペーンへの参加が決定した。

 当日はクリーンキャンペーン参加者に「かながわプラごみゼロ宣言」特製缶バッジが進呈されるなど、神奈川県の取り組みを周知する啓蒙活動に余念がない。

 両電鉄にとって江ノ島海岸、湘南エリアは大切な観光資源。美しい沿線風景を後世に伝えられるよう、神奈川県など外部パートナーとの連携を深め、今後もこうした地道な清掃活動をおこなう予定だ。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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