トヨタ・新型スープラ BMWと豊田章男の共同開発?成果はどのように現れるのか?

2018年4月18日 05:25

印刷

 幾度となく話題に上るトヨタ・スープラの開発が進んでいるようだ。BMW・Z4とパワーユニットなどを共有するようで、共同開発が進められている。発売日は2019年にずれ込むとの見方が出ている。ニュルブルクリンクでテストが重ねられており、BMW・Z4のスタイリングはすでに明らかになっているようだ。

【こちせも】【投資の真髄:トヨタ生産方式(1)】多種少量生産による数千倍の資金効率

 ご存知の通り、トヨタ・スープラはトヨタが生産してきたスポーツカーだが、北米モデルの「トヨタ・セリカXX」から出発している。日本国内初登場は3代目トヨタ・スープラからだった。ソアラのプラットフォームを流用してシャーシはデザインされ、リトラクタブル・ヘッドランプで特徴を出していた。

 4代目スープラとなり、当時はモータースポーツ活動も盛んだったが、2002年に生産を終了した。排気ガス規制に対応できなかったのが理由だが、スポーツカーの需要が衰退し、開発費をかけるには至らなかったのであろう。

 今回、スープラ復活が企画されたのはBMWとの共同開発が動機であろう。豊田章男社長の意向が強く反映していると感じられる。自動車の持つ本来的魅力の1つが走りであり、衰退の続く日本市場に「走る楽しさ」を味あわせてくれるスポーツカーを投入したいのが、開発の動機であろう。

 トヨタ・新型スープラには、BMWのパワートレーンが載せられるようで、世界最高峰のスポーツカーを日本で手ごろな価格で提供できれば、自動車市場にいくらかでも刺激を与えられることだろう。ニュルブルクリンクで開発がなされているので、最速記録を持つポルシェ911をどこまで追いかけるのか、興味がわく。

 3L DOHC・直6ターボエンジン・8速AT(DCTではないようだ)・最高出力:340ps/5500rpm・最大トルク:45.9kg-m/1300-5200rpmと伝えられているようだが、当然ハイブリッドも検討されているようで、システム出力200psオーバー程度のようだ。しかし、これらは開発が進むにつれて変更されることも大いにあり得る。駆動方式はもちろん後輪駆動であろうが、FRであろうと思われる。フロントMRではあるまい。

 トヨタも、BMWをはじめ、あらゆるメーカーとの協業を模索しているのであろう。豊田章男社長のスポーツマインドの影響なのか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事