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ルネサンス、6期連続増収増益 18年3月期も 営業利益率も年々アップ
ルネサンスは11日、2017年3月期の連結決算と2018年3月期の業績見込みを発表した。前期(2017年3月期)売上高は444億円(前年比102%)、営業利益は37億円(前年比116%)と、2011年から6年連続の増収増益を達成した。
今期(2018年3月期)は、売上高471億円(前年比106%)、営業利益40億円(前年比109%)と前年に引き続き増収増益の見込みとなっている。
売上高営業利益率も2011年の3.8%から毎年少しずつ上昇し、前期8.3%、今期見通し8.5%となっている。連続して続く好調決算の要因と今後の見通しを検討してみよう。
■前期決算と連続増収増益を支えてきた要因
前期売上高は前年より10億円増加し444億円で、営業利益は5億円増加し37億円となり、6年連続の増収増益を達成した。前期までの着実な増収増益を支えてきた要因としては、まず既存のフィットネスクラブおよびスポーツクラブなどでの地道な退会率の改善努力と会員数増加による、売上の維持と収益の確保にある。次に新規出店による売上と収益の増加である。2016年の施設数132に対し、2017年3月の施設数は150に増加している。
■今期見込みと今後の進め方
今期売上高見込みは前年より27億円増加し471億円で、営業利益は3億円増加し40億円を見込んでいる。今期も引き続き既存店の収益確保と新規出店による増販の両輪での拡販を見込んでいる。新規出店のための投資13億円に対し、既存店への投資として17億円を予定している。
スポーツクラブ単一事業から健康をキーワードにした複合事業への転換を図るというという考え方で、スポーツクラブ以外にも健康を増進するためのリハビリ施設、小資本で稼働できる小型クラブなどを出店していく。企業の健康づくりのサポートを行う事業を始め、ITの活用により効率化を図り、スポーツクラブできめ細かなサポートを行う。
日経新聞によれば、今後2020年3月期に店に省エネ機器を導入して運営コストを下げ、リハビリ施設事業のフランチャイズ店を増やして、営業利益率を10%に上げる予定という。売上高営業利益率の向上がどこまで続くか注視したい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る)
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