武田薬品、胃不全麻痺新薬で米製薬企業と契約締結

2016年7月4日 17:23

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 武田薬品工業は4日、胃不全麻痺について研究している米製薬会社のAltos Therapeutics LLC(Altos社)と、同社のもつ新薬候補物質である「ATC-1906」の開発に関する契約を締結したと発表した。

 武田薬品は、今回の契約によって現在実施中の臨床第1相試験終了後の一定期間終了までAltos社を買収する独占的オプション権をもつことになる。

 胃不全麻痺は、慢性的な胃運動障害で、早期満腹感、食後膨満感、嘔気、嘔吐、腹部不快感などの症状を引き起こす。糖尿病性の胃不全麻痺や特発性胃不全麻痺には有効な治療法が開発されていない。

 胃不全麻痺では、ドパミン受容体が活性化されると嘔吐反応が促進される。Altos社と武田薬品は、ドパミン受容体拮抗作用をもつ新薬06を開発している。

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