アステラス、第一三共、武田が創薬に向け共同研究

2016年5月23日 16:54

印刷

 アステラス製薬、第一三共、武田薬品という日本を代表する製薬企業が革新的医薬品の創出のために協働し、その一環として健康成人におけるバイオマーカーの基礎データを網羅的に取得・解析する共同研究契約を締結したことを23日に発表した。

 バイオマーカーは、医薬品の作用機序の解明や有効性、安全性の指標として用いられるもので、医薬品候補の探索段階から臨床試験、診療に至るまで幅広く活用されている。一方で、その比較対照となる健康成人におけるバイオマーカーの基礎データは、世界的にも十分に蓄積されているとはいえず、さらなるデータ基盤の強化が課題となっている。

 アステラス製薬、第一三共、武田薬品の3社は、臨床試験を実施する上で必要となる健康成人におけるバイオマーカーの基礎データを網羅的に取得し、共同で解析を行う。

 大企業が協働することで、これまで個別の製薬企業では難しかったデータ基盤構築が可能になるとともに、より効果的な創薬活動にもつながることが期待される。

関連記事