消費者庁、ライオンの「トマト酢生活トマト酢飲料」広告に不適切と勧告

　消費者庁は1日、ライオンに対し特定保健用食品「トマト酢生活トマト酢飲料」の新聞広告が、健康増進法に違反しているとして勧告を行った。

　同庁は、ライオンの広告内容が人を誤認させるような表示で、国民の健康の保持増進および国民への正確な情報の伝達に重大な影響を与えるおそれがあると判断した。特定保健用食品は、健康増進法の規定では、その食品の摂取が健康の維持増進に役立つ、または適すると表示することのみが許可または承認されている。

　それに対し、ライオンは、例えば、あたかも同商品に血圧を下げる効果があると表示することについて消費者庁長官から許可を受けているかのように表示。また、薬物治療によることなく、同商品を摂取するだけで高血圧を改善する効果を得られるかのように表示をしていると指摘。血圧を下げる効果があると表示することについて、ライオンは許可を受けていないという。

　消費者庁ではライオンに対し「広告表示が健康増進法に違反するものであることを一般消費者へ周知徹底すること、今後同様の表示を行わないようにすること」などを勧告した。（記事：阪木朱玲・記事一覧を見る）