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ヤマザキナビスコが消滅。オレオやリッツは?
山崎製パンは、子会社のヤマザキナビスコが米企業との「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を終了し、9月1日付けで社名を「ヤマザキビスケット」に変更すると発表した。ヤマザキナビスコでの「オレオ」「リッツ」「プレミアム」「チップスアホイ」の4種類のビスケット菓子は8月末に製造が終了されるが、ライセンス元だった米企業の日本法人モンデリーズ・ジャパンが「オレオ」、「リッツ」、「プレミアム」については独自に製造販売していく。
ヤマザキナビスコは、1970年に、山崎製パンと米国ナビスコ社(現「モンデリーズ・インターナショナル社」)、日綿(現・双日)の合弁会社として設立され、米国ナビスコ社との間でライセンス契約を締結し、ナビスコブランドの製品の生産を開始した。
ヤマザキナビスコとしては、契約の相手がナビスコ社に始まり企業統合や分社化で何度か変わったことで契約内容も変化し、次第に契約先との間にギャップが生じてきたことが今回の契約終了につながったとみられる。
9月以降、新生「ヤマザキビスケット」は、「チップスター」、「エアリアル」「スリムサンド」等の既存製品に加え、新製品を発売していく計画。2017年12月には契約終了に伴う4ブランドの製品の類似製品の製造販売もできるようになるので、競合品の開発を視野に入れているという。
山崎製パンでは「従来はライセンス契約によって制限されていた海外事業にも取り組み、日本発の価値ある製品をもって東南アジアをはじめとする海外市場に展開していく」と意気込んでいる。
もうひとつ、気になるのはサッカーの「ヤマザキナビスコ杯」のゆくえ。国内3大大会の1つで、1990年代から続く歴史のある大会だ。ずっと「ナビスコカップ」の呼称で親しまれてきただけに、どうなるのか、お菓子ファンだけではなくサッカーファンも注目の山崎ビスケットとなる。(編集担当:城西泰)
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