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クルマを音声コントロールできるシステムをボルボとマイクロソフトが開発
ボルボとマイクロソフトは、「Microsoft Band 2」を介した、ボルボ車にリモート音声コントロール機能を提供すると発表した。ナビの設定・クルマのロック解除などが声の指示だけで可能になる。[写真拡大]
ボルボとマイクロソフトは、「Microsoft Band 2」を介した、ボルボ車にリモート音声コントロール機能を提供すると発表した。ナビの設定・クルマのロック解除などが声の指示だけで可能になる。
33年以上前、アメリカの人気テレビ番組『ナイトライダー』では、デビッド・ハッセルホフ演じるマイケル・ナイトが、人工知能を備えたクルマ「KITT」と会話をしていたのを、覚えている人もいるだろう。
当時は、ただの夢物語だったが、それが現実となる。ボルボ・カーズとマイクロソフトは、ウェアラブルなクルマとの音声コントロールシステムを発表した。
ウェアラブル音声認識端末の「Microsoft Band 2 (マイクロソフト・バンド2)」により、ナビゲーションの設定、ヒーターの始動、ドアのロック、ライトの点滅、クラクションを鳴らすなどの操作をボルボの携帯電話用アプリケーション「Volvo on Call」とウェアラブルデバイスを通じて、クルマに指示することが可能となるのだ。
2015年11月、ボルボとマイクロソフトは、「HoloLens」(ホロレンズ)テクノロジーを自動車に初めて導入すると発表した。HoloLensは、世界初のアイウェア型ホログラフィックコンピュータで将来、ユーザーのクルマの選び方、買い方を一変させるような可能性を秘めている。
次世代の自動車テクノロジーの共同開発の次の一手として「Microsoft Band 2」がある。
「ボルボは、最も身近でわくわくするような方法で最新テクノロジーを使うことによって、カーライフをできるだけシンプルかつ便利にすることを目指しています。音声コントロールは、デジタルアシスタンス機能の可能性の始まりに過ぎません」と、ボルボ・カー・グループのエレクトロニクス担当副社長のトーマス・ミュラーはコメントしている。
「ボルボと進めているパートナーシップが、自動車との関係性を一変させるような、画期的テクノロジーを生み続けています。ボルボとともに、テクノロジーがドライバーの安全性や生産性を向上させる潜在能力を、まさに理解し始めたところです」とマイクロソフトの事業開発担当上級副社長のペギー・ジョンソンは述べている。
「Microsoft Band 2」を介した音声コントロールとボルボのコネクティビティの新たなサービスの提供は2016年春、Volvo on Callの顧客に提供される予定だが、Volvo on Callの日本導入時期は未定とのことである。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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