開発凍結の噂も流れたコンパクトFRスポーツ「TOYOTA S-FR」が1月、オートサロンで過激に再登場

2015年12月26日 18:14

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記事提供元:エコノミックニュース

搭載するパワーユニットなどの詳細はまったく伝えられていないが、オートサロン会場で分かる情報もあるはず。予想できる搭載エンジンは、オーリスに搭載する1.2リッター直噴ターボ、もしくは1.5リッタークラスのNAエンジンになりそう

搭載するパワーユニットなどの詳細はまったく伝えられていないが、オートサロン会場で分かる情報もあるはず。予想できる搭載エンジンは、オーリスに搭載する1.2リッター直噴ターボ、もしくは1.5リッタークラスのNAエンジンになりそう[写真拡大]

 トヨタ自動車は、2015年10月に開催した「第44回東京モーターショー」で注目を集めたコンパクトFRスポーツコンセプトカー「TOYOTA S-FR」のレーシングカスタムを、年明け2016年1月15日から17日の3日間、千葉・幕張メッセで開催予定のカスタムカーイベント「TOKYO AUTO SALON 2016」に、TOYOTA GAZOO Racingとして「TOYOTA S-FR Racing Concept」を出展する。

 1960年代に登場した「トヨタ・スポーツ800」へのオマージュとも言えるTOYOTA S-FRは、当初、国内専用車として企画された車両だったが、東京モーターショー前後に海外の市場も視野に入れた企画に大きく舵を切った。そのため、北米などの安全基準への対応などやコスト低減策などの問題が吹き出し、一時は“開発凍結”との噂も流れた。が、今回発表するレーシングプロトで、その心配も消え去ったといえそうだ。

 TOYOTA S-FR Racing Conceptは、オリジナルボディから大きく張り出したオーバーフェンダーや大胆なエアアウトレット(空気排出口)を備えたエンジンフードに加え、フロントアンダースポイラー、カナード、大型リヤスポイラーなどCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic/炭素繊維強化樹脂)の大型エアロパーツを採用。サーキットで高いパフォーマンスを発揮するためのレーシングカーとしてのデザインを追求し、かなりアグレッシブで精悍なスタイルとなった。

 TOYOTA S-FRの愛着の湧くシンプルなスタイルをベースにしながらも、よりスポーティなスタイルを実現することで、TOYOTA S-FRの新たな世界観を提案していると言うわけだ。車両寸法は全幅がブリスターフェンダーで拡大、全長も空力パーツの付加で110mm長い。だたし、車高は50mm低められた。全長×全幅×全高4100×1735×1270mm、ホイールベースは2480mmだ。

 搭載するパワーユニットなどの詳細はまったく伝えられていないが、オーリスに搭載する1.2リッター直噴ターボ、もしくは1.5リッタークラスのNAエンジンになりそうな予感。トランスミッションは、もちろん6速マニュアルとなる。もしかしたら、AT仕様もあるかもしれない。

 トヨタは、「これまでも東京オートサロンをクルマ好きとの交流の場として位置づけ、積極的に出展してきた。これからもクルマを愛するユーザーとの対話を通して多くのクルマ好きの声を“もっといいクルマづくり”に活かし、クルマ好き、クルマファンに向けた魅力あるクルマづくりに邁進していく」とコメントしている。(編集担当:吉田恒)

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