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1998年に欧州製のミニバンとして初めて日本に導入された初代メルセデス・ベンツVクラスは、ワイドでスクエアなスタイリングと広く上質な室内空間にアレンジ自在なシートを備え、プレミアムミニバンというセグメントを創出。その後、2003年のフルモデルチェンジ、2006年と2011年のマイナーチェンジを経て、多彩なシートレイアウトや左右電動スライドドアなど日本のニーズにあわせて装備の拡充を図り、日本国内累計販売台数2万台を超えるロングセラーモデルとなった。
そのメルセデス・ベンツ「Vクラス」が新型にスイッチし、注文受付を開始した。なお、発売納車は2016年1月以降を予定している。
新型Vクラスは、これまでのコンセプトを継承しながら、走行性能と快適性に加え、安全性や質感などあらゆる面で格段に進化した。最新のメルセデス製ミニバンの名に相応しいプレミアム性を備えたという。
パワートレーンは、世界で最も厳しいとされる日本の「ポスト新長期規制」適合のダウンサイズディーゼル、2.2リッター直列4気筒Blue TECを搭載した。メルセデスのクリーンディーゼル「Blue TEC」は、DPF(粒子状物質除去フィルター)でPM(粒子状物質)を除去した排出ガスに尿素水溶液「AdBlue(アドブルー)」を噴射し熱反応によってアンモニアを生成させた後にSCR触媒コンバーターで化学反応(還元作用)を発生させ、有害なNOx(窒素酸化物)を大幅に削減するディーゼル排出ガス処理システムを採用している。
加えて、メルセデス最新ディーゼル技術であるピエゾインジェクターを備えた最新コモンレールシステムや電子制御可変ターボチャージャーなどにより、最高出力163ps(120kW)、最大トルク38.8kg.m(380Nm)のトルクフルな動力性能を発揮する。駆動方式はFR(フロントエンジン・後輪駆動)レイアウトを採用。組み合わせるトランスミッションは7速AT「7G-TRONIC PLUS」を搭載、燃費性能と快適性を向上させた。燃費は15.3km/リッター(JC08モード)と先代の3.5リッターV6ガソリンエンジンと比較して最大+125%向上した。
足回りは、フロントにマクファーソン式、リアにセミトレーリングアーム付独立懸架式とし、ローダウンするとともにスタビライザーを採用することで、ロールが減少し、高い走行安定性を実現した。さらに、走行状況に応じて減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを採用し、通常走行時には油圧抵抗を減少させて快適な乗り心地を、ハードなコーナリング時など急激な入力に対しては最大限の減衰力を発揮する。
広大な室内空間には、シート、ステアリングホイール、シフトレバーなど随所に本革など厳選された高級素材を採用し、ダイナミックな構成のインテリアトリムにより、空間を広く見せると同時に高級感を強調した。また、間接照明により夜間の室内にラグジュアリーな雰囲気を醸成するアンビエントライトも上級グレードに採用する。
新型Vクラスにも当然ながらメルセデス・ベンツの基本価値である「セーフティ&コンフォート」を実現する最新鋭の装備を搭載する。長時間走行時のドライバーの疲労や眠気を70以上のパラメーターで検知して注意力低下を警告する「アテンションアシスト」、走行中の横風に対して車両片側のブレーキ制御を行うことでより安定した走行をサポートする「クロスウインドアシスト」を全車に標準装備した。さらに、追突のリスクを低減するレーダー型衝突警告システム「CPA(衝突警告システム)」、最適な車間距離を自動で維持するとともに先行車が停止した場合は減速して停止する「ディストロニック・プラス」、ドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」、車線逸脱をステアリングの微振動で警告する「レーンキーピングアシスト」などを含む先進の安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」を設定している。
新型Vクラスの機能性を高める純正アクセサリーも豊富に用意したのも特徴だ。2列目および3列目の乗員が映画やテレビなど多彩なコンテンツをドライブ中に楽しめる「リアエンターテインメントシステム」など、ファミリー、ショーファードリブン、スポーツなどさまざまシーンにおいて機能性と快適性をより高める多彩なオプションが用意されている。
新型Vクラスはスタンダードボディ(全長×全幅×全高4905×1930×1880mm)と2種のロングボディ(全長×全幅×全高5150~5380×1930×1880mm)が用意され、いずれも乗車定員は7名。標準ボディ車の価格は535.0万円/620.0万円、ロングボディが695.0万円/730.0万円だ。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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