新型V37型「スカイライン・クーペ」、東京モーターショーでデビューか?

2015年8月7日 12:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

1月の米デトロイトショーで公開されたV37型「インフィニティQ60」、これが新型「スカイライン・クーペ」

1月の米デトロイトショーで公開されたV37型「インフィニティQ60」、これが新型「スカイライン・クーペ」[写真拡大]

 日産スカイラインに新しいクーペボディが加わることが確実のようだ。今年の1月に米デトロイトショーでワールドプレミアとなった「インフィニティQ60」が、日本国内では次期「スカイライン・クーペ」だというのは間違いのないこととして業界では認知されている。しかしながら、写真のショーモデルはあくまでコンセプトモデルで現実味に欠けている造作なども散見できた。

 だが、その「インフィニティQ60」は、年内に北米デビューが決まったようだ。おそらく10月の東京モーターショーで、その市販モデルが展示されるものと思われる。

 エクステリアデザインは、デトロイトで公開されたコンセプトモデルと大きく変わらない。ボディサイズは全長×全幅×全高4690×1865×1370mm、ホイールベース2850mmと公開されていたが、これも大きく変わらない予定だ。が、コンセプトモデルのデザイン上の特徴だったフロントフェンダーに設けられたスリット状のエアアウトレットなどが継承されるか興味深い。また、ショーモデルでは前後21インチホイールを装着していたが、市販モデルは19インチ前後異径タイヤとなりそうだ。

 ホイールベースは新型のV37型スカイライン・セダンと同一だ。現在販売継続中のV36型スカイライン・クーペに比べて35mm長く、45mm広く、20mm低いワイド&ローなディメンションとなる。しかし、最近のこのクラスの他社製スポーツクーペに比べて全幅がやや狭い印象も否めなく、量産化に際して限りなく1900mmに近づく可能性もある。ボディモノコックはオールアルミ製だという情報もある。

 デトロイトショーで搭載エンジンは3リッターV6・DOHCターボとされていた。これは、メルセデス・ベンツが米国内で生産するブルーテックエンジンのひとつで、276M30型と呼ばれるエンジン。アウトプットは最高出力333ps、最大トルク48.9kg.m。現在の新型スカイライン・セダンが搭載する2リッター直4DOHCターボに次ぐ、メルセデス・ベンツとの協働から生まれたパワーユニットだ。組み合わせるトランスミッションもメルセデスと共通の7速オートマティックとなる予定。ただし、スカイライン・クーペ(インフィニティQ60)搭載にあたってセットアップを変えてくるはずで、詳細なスペックはリリースを待ちたい。

 現在、販売されているスカイライン・クーペは2007年10月デビューで、すでに7年以上が経過。セダンは昨年V37型にスイッチしており、年内に新型クーペが市場投入される。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
名車概論:和製「羊の皮を被った狼」、レーシングプロトR380から移植した心臓が真骨頂──初代GT-R
日産、SUVのエクストレイルにHV追加。「ディーゼルはどうした?」の声が挙がる予感
日産、自動ブレーキ搭載車種を拡大へ
名車概論/世界初の量産ロータリーエンジン搭載クーペ、コスモスポーツ
名車概論:スカイライン伝説序章でデビューしたプリンス「S54B-2型」GT-B

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事