日立化成、配線板事業で台湾TCPと協業―子会社を譲渡

　日立化成は29日、配線板事業の強化・拡大の一環として、台湾のTaiwan PCB Techvest Co., Ltd.（TPT）と配線板事業で協業することを決定した発表した。生産能力と効率の向上を目的として、100%子会社である台湾日立化成工業（HCT）の株式80%をTPTに譲渡し、HCTをTPTと同社の合弁会社にするという。

　また、台湾地域、中国大陸に展開するTPTグループの工場との連携を図ることで、十分な生産能力を備えた供給体制を構築し、今後需要が見込まれる車載・産業・情報通信用途向けに配線板事業を拡大していく方針。

　なお、TPTへの株式譲渡に先立ち、HCTから感光性フィルム事業を分離し、日立化成の100%子会社である台湾日立化成電子材料（HCET）に移管する予定である。