三菱化学、従来素材とは異なる柔軟性のある3Dプリンタ用フィラメント

2015年4月2日 13:28

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新発売するフィラメント(三菱化学の発表資料より)

新発売するフィラメント(三菱化学の発表資料より)[写真拡大]

  • 造形のサンプル画像 (三菱化学の発表資料より)

 三菱化学メディアは2日、Verbatim(バーベイタム)ブランドで4月中旬から3Dプリンタ用フィラメントの新製品「プリマロイフィラメント」を発売すると発表した。

 この製品は、三菱化学が開発・製造したポリエステル系熱可塑性エラストマー「プリマロイ」を用いた材料押出方式対応の3Dプリンタ用フィラメントで、従来のABS、PLA素材とは異なる柔軟性のある造形物の作製が可能になる。

 プリマロイは、三菱化学がエラストマー設計技術と樹脂変成技術により工業化に成功した、ラバー素材のようなしなやかさを持つポリエステル系熱可塑性エラストマー。

 耐油性・耐熱性・耐候性・印刷塗装適正に優れており、これまでにボールペンのラバーグリップ部分など、多くの工業製品に採用されている。今回発売するプリマロイフィラメントはその特長をそのままに、多くの材料押出方式3Dプリンタで使用できるように設計されている。ラバーのようなしなやかさと上記の機能性を兼ね備えた造形物を作製することが可能だ。価格はオープン。

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