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阪神電鉄、環境と省エネを追求した普通列車用新型車両を導入
阪神電気鉄道は30日、新型の普通用車両5700系を新造し、本年夏以降に営業運転開始することを発表した。
5700系車両では、人へのやさしさ(安全・快適な車内空間の提供、バリアフリーの充実)、地球へのやさしさ(環境への配慮)を追求し、乗客へのサービス設備の刷新と新技術を積極的に採用している。今年度は4両1編成を導入し、その後順次、新造していく。
5700系車両は、定員が514名/編成(座席173名、立席341名)。エクステリアではステンレス車体に、普通用車両の伝統を引き継いだブルーを配色。各扉部には、各駅に停車する普通車のやさしさを表現した円形グラフィックデザインが採用されている。インテリアは、豊かな摂津灘の海をイメージして、床、座席にきらめく水模様をアレンジし、つり手にも海を連想させるブルーを配色したデザインがなされている。
主な特徴は、「環境への配慮・省エネルギー」、「安全・快適な車内空間の提供」、および「バリアフリーの充実」である。「環境への配慮・省エネルギー」は、永久磁石同期電動機を用いたVVVFインバータ制御(電力回生ブレーキ付き)の採用で、既存の普通列車用5001形車両と比較して、消費電力を約50%削減。
また、客室照明など全ての照明器具をLED化し、消費電力量を削減。さらに、ステンレス製鋼体を採用し、車体外板を無塗装化することで環境負荷を低減することで実現する。「安全・快適な車内空間の提供」は、マイコン制御の冷暖房や急ブレーキ時の安全を確保するために、つり手や握り棒を増設などで実現。「バリアフリーの充実」は、扉上に4か国語表示対応の32インチハーフサイズの液晶案内表示器を設置し、分かりやすくすることで実現する。さらに、荷棚を低くすることでも実現する。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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