DNP、書店で電子書籍と閲覧端末をセット販売 吉川英治名作集(85冊)など

2015年3月10日 13:50

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大日本印刷が書店で電子書籍コンテンツと共に販売する電子書籍端末「honto pocket(ホントポケット)」(大日本印刷の発表資料より)

大日本印刷が書店で電子書籍コンテンツと共に販売する電子書籍端末「honto pocket(ホントポケット)」(大日本印刷の発表資料より) [写真拡大]

 大日本印刷(DNP)は10日、書店で購入後すぐに読書できる読書専用端末に電子書籍を収録した「honto pocket(ホントポケット)」の新商品4タイトルを発売したと発表した。

 honto pocketは、ウェブサイトでの会員登録や電子書籍コンテンツの購入・ダウンロードなどの面倒な操作が不要で、書店で購入後すぐに読書でき、大量の電子書籍を手軽に持ち歩ける。2014年12月に発売した商品に続き、今回は歴史小説や傑作選集などをラインナップした。

 またhonto pocket取扱店舗として、丸善3店舗(丸の内本店、日本橋店、お茶の水店)とジュンク堂書店(池袋本店)に、ジュンク堂書店(大阪本店)とMARUZEN&ジュンク堂書店(梅田店)が加わる。

 新商品は「吉川英治 歴史時代文庫名作集」(3万1,800円:税抜き)、「光文社古典新訳文庫傑作集」(5万3,800円:税抜き)、「三浦綾子 電子全集」(4万9,800円:税抜き)、「ディック・フランシス 競馬シリーズ全集」(4万2,800円:税抜き)の4タイトルとなる。

 今後、同社はhonto pocketのユーザー調査などによって、望まれる作品やジャンルなどを抽出しながら、新たな商品ラインナップを追加していく方針だ。また、丸善、ジュンク堂書店、文教堂のhonto pocket取扱店舗を拡大するとともに、DNPグループの2Dfactoが運営する「ハイブリッド書店サービス honto」のネットストアや、作家記念館などでの販売を予定している。

 さらに、図書館への提供や、出版社をはじめとするコンテンツを保有する企業に対し、コンテンツの電子化とそのコンテンツが収録された読書専用端末を提供するBtoB向けのサービスも展開していくとしている。

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