積水化学、「高分子ピエゾ漏水検知システム」による漏水調査事業を開始

2015年2月2日 17:31

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「高分子ピエゾ漏水検知システム」の概要を示す図(積水化学工業の発表資料より)

「高分子ピエゾ漏水検知システム」の概要を示す図(積水化学工業の発表資料より)[写真拡大]

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは2日、「高分子ピエゾ漏水検知システム」による水道管等の漏水調査事業を開始したと発表した。

 このシステムは、同社が独自に開発した高感度センサーと解析技術により、従来の相関式調査法や路面音聴式調査法等の調査手法では困難であった管種にも対応し、わずかな漏水の発見や位置の特定までもが可能となる。

 計測方法は、埋設管の露出部2点に高感度センサーを設置し、無線機で振動データを収集。収集したデータを解析することで漏水の有無、漏水箇所の特定を行う。交通量の多い時間帯や幹線道路のそばでも、漏水音を高度に識別することが可能だ。また、河川や公道下、軌道下等の地上に障害物が存在する場合や、地中深く埋設された管路にも対応する。

 今後、調査データを同社のマッピングシステムと連動させることにより、アセットマネジメントに基づく管路更新の優先順位付けなど、効率的な管路更新計画の支援を強化し、2020年度に売上高10億円を目指す。

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