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三井不動産、ロンドン都心部で27階建て高層オフィスビルの新築工事に着工
三井不動産は10日、英国の子会社「英国三井不動産」を通じて、世界有数の金融街であるロンドン・シティの中心地で27階建ての高層オフィスビル「1 エンジェルコート」の新築工事に着工したと発表した。竣工は2016年9月の予定。
ロンドン・シティでは都市計画の規制により高層ビルが少ないため、本物件の高層階から眼下に広がる街並みやセントポール寺院などの眺望は希少性が高い。2階から7階の低層階では、1フロア約600坪という同地区では希少な大規模フロアプレートが提供される。
ロンドン・シティにおいてはすでに先月、オフィスビル開発計画「70 マークレーン」が竣工。2012年竣工の「5 ハノーバースクエア」、さらに今年5月に竣工した「8-10 ムーアゲート」と合わせて、ロンドンで同社が保有する竣工済み物件は計3物件。スイスの大手保険会社チューリッヒ、オランダの大手銀行アイエヌジーバンクなど、欧州を代表する金融機関が長期賃貸借契約を締結している。
2016年に「1 エンジェルコート」が竣工すれば、同社のロンドンにおけるオフィス賃貸面積は約20,000坪となり、現時点の約2倍の規模となる。
ロンドン有数のデベロッパーであるスタンホープ社を共同事業者として進められているこれらの事業展開は、三井不動産グループが掲げるグローバル事業「イノベーション2017」の一環。同社は、欧米エリアの複数の都市においてオフィス・賃貸住宅など複数の用途の開発事業に積極的に取り組んでいる。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る)
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