「パリ・モーターショー」開幕直前、地元開催で力が入るPEUGEOT

2014年9月29日 15:38

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記事提供元:エコノミックニュース

500馬力のプラグインハイブリッドユニットを搭載する近未来のSUVコンセプトカー「プジョーQUARTZ」

500馬力のプラグインハイブリッドユニットを搭載する近未来のSUVコンセプトカー「プジョーQUARTZ」[写真拡大]

 西暦偶数年に開催される「パリ・モーターショー」の開幕を控え、各メーカーのティーザーキャンペーンが盛んだ。同イベントは10月2-3日にプレス公開、同4日から一般公開となる。ここでは、地元パリでの開催で意気込んでいるプジョーの動向に注目する。

 プジョーは、4000㎡のスペースに40台の車両をディスプレイ展開する。なかで注目は、同社がプレミアムブランドに移行するための先進技術を詰め込んだ新型「プジョー308GT」だ。308GTは205psを発生する1.6リッター・ガソリンエンジンと、180psの2リッター・ディーゼルエンジンのふたつのパワーユニットをハッチバックとSW(ステーションワゴン)に搭載する。

 プジョー308 GTのスタイリングは、なかなかスポーティだ。周囲の注目を集めるポイントはフロントエンド。新しいプジョーマークをグリルに配し、62個のLEDユニットによるヘッドライトとともにスポーティなプジョーを主張する。サイドスカートで存在感を強め、ダイアモンドコーティングを施した18インチのアロイホイールにミシュランパイロットスポーツ3を履く。インテリアも逞しさを強調する。ダークグレーのルーフヘッドライニングとトリム、ダッシュボードやドアパネル、シフトレバー、フロアマットなどに施された赤いステッチが、GTを表現する。

 プジョーの今後を占うコンセプトカーで注目を集めそうなのが、「プジョーQUARTZコンセプト」だ。クロスオーバーセグメントにおけるプジョーの近未来を指し示した新たなアプローチだ。衝撃的なプジョーの次世代SUVに対する強いメッセージが込められたハイパフォーマンスモデルだ。デザイン上の特徴はセンターピラーを取り除いた観音開き式の前後ドア。車内へのアクセス・乗降性を高めるサイドステップは格納式となっている。4座シートはドライバーズシート同じバケットシートを採用。ヘッドアップディスプレイは、大型のタッチスクリーンとなっている。 パワートレインはガソリンエンジンとふたつのモーターを組み合わせた500馬力のプラグインハイブリッドユニットを搭載している。

 欧州で販売する新型プジョー車のCO2排出量は、2013年同時期の115.1g/kmに比べ、2014年6月末で平均111.1kg/kmと向上し、欧州自動車メーカーで最も優れた削減量となった。これに貢献したのが、いち早く投入した最先端Euro 6エンジン群の「BlueHDiディーゼル」と3気筒「PureTechガソリン」エンジン。さらに「208 Hybrid Air 2Liter demonstrator」はフランス政府が示した、2リッター/100kmという燃費基準をクリアして確実な進歩を見せた。しかしながら、このプロジェクトには極めて未知数の要素が多く、プジョーでは2020年までにこの技術を実用化させ、208の燃料消費量を半分にすることを目指しているという。(編集担当:吉田恒)

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