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パリ・モーターショーで独立したブランドとしての存在感を主張する「DS」──CITROEN
DSブランドのプレミアム性を主張する「DIVINE DS」はダイナミックで独特なデザインコンセプトで登場。「爬虫類のレザー表皮を彷彿とさせる」ルーフが特徴的だ[写真拡大]
昨年秋に開催された「フランクフルト・モーターショー」と交互隔年開催される、世界的なモーターショーのひとつ「Mondial de L’Automobile」は、「パリ・モーターショー」や「パリサロン」とも呼ばれる欧州を代表するフランス最大の自動車ショーだ。今年は10月2日の夜からプレス公開され、4日から一般公開される。現地フランス勢はもとより、世界中の自動車メーカーが集結し、100台を超えるワールドプレミアが行なわれる。
仏シトロエンが開催前にパリ・モーターショーへの出展概要を発表した概要を紹介する。シトロエンは、これまでにも斬新で独特のスタイルを提案してきたメーカーだが、今回は総合的で楽しく軽快な自動車との新しい関係を提案する一方で、ユーザーがクルマに投資する予算にまで言及している点がユニーク。デザイン性と快適性、多くの実用的テクノロジーを、管理しやすい予算内で提供することを目指すという。その具体例が、新型「C1」「C4 ピカソ」「グランド C4 ピカソ」。
昨年夏からシトロエンの高級ブランドとして独立した「DS」は、このパリ・モーターショーで、その存在感を世界にアピールする2台のコンセプトモデルを一挙に展示する。
その一台「DIVINE DS(ディヴィーヌDS)」は4ドアのコンパクトモデルながら、ダイナミックで独特なデザインコンセプトで登場する。ディメンションは全長×全幅×全高4210×1980×1350mmと幅広く、低く構えたプロモーション。さらにフロントには「DS 5LS」や「DS6」で採用された、横への広がりを強調する「DSウィング」を踏襲した。
搭載するパワーユニットは1.6リッター直噴ツインターボエンジン。最高出力は270hp(199kW)/6000rpm、最大トルクは330Nm/1900-5500rpmと幅広い回転域で発生する。CO2排出量は145g/kmと環境性能も良好だ。
Aピラーは、フロントガラス面から浮いたユニークなデザイン。細い脚をもつサイドミラーのラインがボンネット上にキャラクターラインに伸びるのは「DS5」から踏襲した意匠だ。
またルーフは「爬虫類のレザー表皮を彷彿とさせる」とシトロエンが説明する幾何学模様で構成。このモチーフはそのままリアパネルやドアミラーカバー、リアコンビネーションランプにも採用する。
まるで一枚の布で覆ったようにデザインされたダッシュボードと斬新なデザインインテリアは「オートクチュールの世界に誘う」とシトロエン。シートは、DSラインに共通するレザーシートメーカーSETON社が、とくに選別した素材を専用になめしたアニリンレザー製となる。
もう1台のコンセプトカー「DS 3 INES DE LA FRESSANGE PARIS CONCEPT(イネス・ドゥ・ラ・フレサンジュ パリ・コンセプト)」は、DSデザイン・センターと1980年代を代表するスーパーモデルでファッションデザイナーのイネス・ドゥ・ラ・フレサンジュとのコラボから生まれたスタディモデル。シックかつ、ときに斬新で独立心に満ちたひとりのパリジェンヌのために練り上げられたスタイルを提案するというコンセプトカー。
このアバンギャルドなデザインの2台のコンセプトモデルは、シトロエンがプレミアムブランドとして独立させたDSの方向性を示したモデルといえる。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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