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復活本格クロカン四駆「ランクル70系」は予想以上の高受注 再販への声も好感度
期間限定ながら販売復活を果たした「ランクル70系」は、目標の月販200台を大きく超える3600台を1カ月で受注した。[写真拡大]
トヨタの本格派クロカン四駆「ランクル70系」が期間限定ながら日本で復活した。日本や欧米ではクロスオーバーSUVというオシャレな都会派4WD(何故か最近FF車もラインアップするが)モデルが跋扈しているが、それらのクルマとは一線を画す無骨で頑丈なランクル70系には熱烈なファンが多かった。それが、今回の再デビューで確かに、そして明らかになった。
復活を果たしたランクル70の搭載エンジンは1GR-FE型と呼ぶ4リッターV型6気筒ガソリンエンジン、出力&トルクは231ps/36.7kg.m。残念ながら往年人気だったターボディーゼルはラインアップにない。組み合わせるトランスミッションは5速マニュアルだけ。四輪駆動システムはパートタイム式で四輪駆動へは手動で切り替え、さらに副変速機でハイ&ローが選べる。本格派クロカン四駆らしく前後デファレンシャルのロック機構や前輪フリーホイール&ロッキングハブが備わる。前後サスペンションはリジッド(固定軸)で、後輪側のバネはリーフスプリング(板バネ)だ。
トヨタの発表によると、8月25日の発表以降のランクル70系の受注台数は、発売後1カ月にあたる9月24日時点で、月販目標台数200台に対して約3600台と極めて好調な立ち上がりとなっている。ボディタイプ別では、バンが約2700台で、ピックアップは約900台という。
トヨタの分析によると、ランクル70系が1984年の発売以来培ってきた、優れた「信頼性・耐久性・走破性」と30周年記念モデルとしての特別感、ピックアップの国内初導入などランクルファンや本格四駆を志向するユーザーに向けた選択肢の拡大が受けた恰好とする。また、ランクル70系の復活を機に行なったトヨタ販売店主催のオフロード走行体感イベントなどの実施によって伝わる本格4WDの楽しさが受注につながったとみているようだ。
以下、今回の「ランクル70系復活に関する記事」へのWeb上のコメントを紹介しよう。
「この車に乗る人は、燃費がどうとかオートマがどうとかより前後デフロックが付いているかどうかが大事なのである。できればパワーウインドウ無しでマニュアルハブだと最高なのだが」
「この再発売は“ランクル70系のファン、加えて官公庁や農家、林業などに携わっている方々の声が背中を押してくれた”から。ハイオク仕様では働く車としては厳しいと思うのですが……。なんとかディーゼルエンジンを積んでほしかったと思う」
「トヨタは経済的な余裕がそうさせるのかもしれないが、少数のリクエストに応えることでファンを増やしている。NOxやPM解除をしてまで古い70ランクルに乗っている人はこの新しい70系(の購入)を検討するだろうし、リクエストに応えてくれたトヨタに対して友情に近い感情を持つのではないか」
「ピックアップが日本仕様で出たのが嬉しいですね。日本ではキャビンも狭いし荷台も狭い。どっちつかずのモデルだけど所有欲が満たされるようなクルマは最近無いからすごく欲しい。ただ燃料タンクが130リットルってのはねぇ」
「ランクルは80/90/120と乗ったけど結構よかったよ。エンジンはディーゼルターボの方が乗りやすかった。まあ国内用で時代に適合したキチンとしたディーゼルエンジン持ってないから仕方ないのか……。でも、ユーザーの声を聞くことはいいことだと思う」
「燃費重視のエコカーだらけのこのご時世。一部のマニアとも言えるようなファンのために再販する。その心意気がすごいよ。しかもピックアップ!」というように比較的好意的なコメントが並んだ。
1980年代には、70系のような本格四駆車はいくつもあった。記憶では、ランクル70系以上にパワフルだった「いすゞ・ビックホーン・ロータス」や5ナンバーだった「三菱パジェロ・ショートボディ」など、いずれもディーゼルターボ車が好印象だった。
そこで、今やディーゼルエンジン後進メーカー「トヨタ」に敢えて申し上げる。日野自動車と協働で1リッターディーゼル、あるいは軽自動車用ディーゼルターボを是非とも開発してほしいと伝えたい。ディーゼル用インジェクション、コモンレールは御社の子会社デンソーが発明した技術でしたね、トヨタさん。(編集担当:吉田恒)
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