SBIホールディングス、ロシアで個人向けオンラインバンキング事業を開始

2014年6月16日 12:47

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SBIホールディングスのロシア合弁会社YAR Bankは、個人向けオンラインバンキング事業を開始する。写真は同社のWebサイト。

SBIホールディングスのロシア合弁会社YAR Bankは、個人向けオンラインバンキング事業を開始する。写真は同社のWebサイト。[写真拡大]

 SBIホールディングスは16日、ロシアの総合金融グループMETROPOL Investment Financial Companyとの合弁企業YAR Bankが、ロシアの個人向けオンラインバンキング事業を開業したと発表した。

 同社によると、YAR Bankのオンラインバンキング事業では、業界最高水準の預金金利と手数料体系、初年度年会費無料のクレジットカード、低金利で高い限度額を設定したカードローンなど、ロシア国内で競争力のある商品・サービスを提供していくという。

 ロシアでは対面店舗の個人向け営業を主とする銀行がオンラインバンキングサービスを補完的に提供しているケースはあるが、オンライン上で個人向けに口座開設の申し込みを受け付け、来店不要で振込や送金等の各種銀行サービスを提供するオンラインバンキング事業は、先駆的な取り組みだという。

 当初は、モスクワ市と周辺のモスクワ州、サンクトペテルブルク市、周辺のレニングラード州(合計人口:約2,000万人)の個人顧客を中心に顧客基盤の拡大を図り、順次他の地方都市へも提供地域を拡大していく予定。

 YAR Bankは1994年の設立以降に手掛けている法人向けビジネス(融資・預金・送金業務等)も引き続き展開し、個人向け・法人向けの両ビジネスで収益基盤の強化を図っていくという。YAR Bankは2014年5月31日時点の純資産が101億500万ルーブル(約296億円)、資本金が19億400万ルーブル(約55億8,000万円)。

 SBIグループは、今後も日本で蓄積してきた、証券、銀行などのオンライン金融事業に関するノウハウを各国の経済発展状況に応じて移出することで、新興諸国における金融事業の展開を進めていくとしている。

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