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伊藤忠商事、朝型勤務を正式導入 トライアルでは残業時間・コストとも削減
伊藤忠商事は24日、朝型勤務制度を5月1日に正式に導入すると発表した。昨年10月1日から実施していたトライアルの結果から、経営改革に大きな効果を生むと判断し、正式導入を決定したという。
同社によると、トライアルは昨年10月から今年3月にかけて国内勤務社員約2,600名を対象に実施した。入退館状況としては、20時以降退館が前年の同時期の約30%から約7%に、22時以降退館は約10%から数名を除いたほぼ0%に低下し、8時以前の入館は約20%から約34%に向上した。
現場業務上の不都合は特に発生しておらず、朝型勤務の取組の趣旨が社員に浸透し、効率化、健康管理、社員のモチベーション喚起の観点から取組の効果が明確に出ているという。
特に、制度導入当初の狙いとしていた時間外勤務時間の削減にも大きな効果が見られたという。月平均の時間外勤務は、総合職で、前年同時期の49時間11分から45時間20分に約4時間減少し、事務職では27時間3分から25時間5分へと約2時間減少した。全社員では、総計3,350時間の時間外勤務が削減された。
早朝割増賃金と軽食の無料配布分を含めても結果として、前年度比4%減にコストが削減され、電気使用量も前年度比6%減に削減される効果があったという。
今後は、トライアル期間中と同じ仕組を正式に導入し、この取組を通した効率的な「働き方」の意識改革を推進していくという。
同社のトライアル期間中の仕組みは下記の通り。
・深夜勤務(22:00-5:00)の「禁止」、20:00-22:00勤務の「原則禁止」。やむを得ず20:00以降勤務が必要な場合は事前申請の上、認める。
・早朝勤務時間(5:00-8:00)は、インセンティブとして、深夜勤務と同様の割増し賃金(時間管理対象者:150%/時間管理対象外:25%)を支給する。
※7:50以前始業の場合、5:00-8:00の割増率を8:00-9:00にも適用。
・健康管理の観点から8:00前始業社員に対し、軽食を支給する。
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