セコム、企業の社員向けにサイバー攻撃への防御演習・訓練を行う「サイバー道場」を開設

2014年1月15日 21:27

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セコムトラストシステムズ「サイバー道場」の演習システムを示す図

セコムトラストシステムズ「サイバー道場」の演習システムを示す図[写真拡大]

 セコムの子会社、セコムトラストシステムズは14日、企業の社員向けに、サイバー攻撃への実践的な防御演習や調査技術の訓練研修を行う「サイバー道場」を開設すると発表した。

 「サイバー道場」は、1月から東京都内のセコムの研修センターにて、毎週開催される。研修期間は2日間で、料金は8万円からとなっている。

 演習プログラムは、「道場入門 基本プログラム」、「サイバー攻撃 対処プログラム」、「実態調査(デジタルフォレンジック) 対処プログラム」の3つから構成される。

 「道場入門 基本プログラム」では、攻撃する側の立場で、ウイルスによるパソコン乗っ取りを体験する。「サイバー攻撃 対処プログラム」では、標的になる側の立場で、偽装メールや不正なWEBサイト、通信の不正操作などによる攻撃を体験し、対処方法を学ぶ。

 「実態調査(デジタルフォレンジック) 対処プログラム」では、ウイルス対策ソフトでも検知されないウイルスに感染したパソコンから、デジタルフォレンジックの手法でウイルスを検知し、証拠保全や解析の手法などを学ぶ。

 研修を終えた後も、希望者にはサイバーセキュリティ対策についての情報提供などに応じたり、同社との技術交流会や技術支援などを行ったりしていくという。

 同社では、初年度に600人の受講者を育成することを目標としている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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