アステラス製薬、醗酵創薬研究に関する資産を大鵬薬品へ譲渡

2014年1月6日 23:35

印刷

 アステラス製薬は6日、大鵬薬品工業との間で、アステラス製薬が保有する醗酵創薬研究に関する資産を大鵬薬品に譲渡することで合意し、2013年12月27日付で譲渡契約を締結したと発表した。譲渡されるのはアステラス製薬が持つ、醗酵ライブラリー、設備・機器、ITシステムなどで、譲渡の価格は非公表。

 アステラス製薬は、新薬創出力の強化を目的とした研究体制再編の一環として、醗酵創薬研究からの撤退を決定し、関連資産の他企業への譲渡を検討してきた。これまで醗酵創薬研究に振り向けていた経営資源の戦略的な再配分を進め、新薬創出力のさらなる強化を図る。

 この醗酵創薬研究関連資産の譲受に伴い、大鵬薬品は独自の創薬基盤に醗酵創薬研究関連資産が加わり、自社創薬体制がさらに強化されるという。大鵬薬品は、医薬事業分野においてがん領域を中心とするアンメットメディカルニーズの高い領域で革新的な医薬品の創出を目指している。

関連記事