独・本国で新型CクラスW205型が発表された。が、熟成度・完成度が高い現行W204型Cクラスは賢い選択肢?

2013年12月22日 19:15

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記事提供元:エコノミックニュース

W204型Cクラス最後(?)の特別仕様車「メルセデス・ベンツC180 Edition C」(セダン/ステーションワゴン)を発表。価格はセダン434.0万円、ステーションワゴン454.0万円。意外に賢い選択肢かもしれない。

W204型Cクラス最後(?)の特別仕様車「メルセデス・ベンツC180 Edition C」(セダン/ステーションワゴン)を発表。価格はセダン434.0万円、ステーションワゴン454.0万円。意外に賢い選択肢かもしれない。[写真拡大]

 2013年も押し迫った12月16日ドイツで新型メルセデス・ベンツCクラスが発表された。4代目にあたる新型(W205型)のボディサイズは全長×全幅4686×1810mmと現行モデル(W204型)に比べて95mm長く40mm広い。同時にホイールベースも80mm延長されて2840mmとなった。

 欧州仕様として発表された新型に搭載するパワーユニットは3種類。2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(170ps/40.8kg.m)と、2リッター直列4気筒ガソリンターボ(184ps/30.6kgm)、1.6リッター直列4気筒ガソリンターボ(156ps/25.5kgm)だ。組み合わせるトランスミッションは、6速マニュアルと7速オートマティックとなる。今後、新開発ディーゼルターボ・ユニット搭載も予定し、V6ガソリンエンジン搭載も視野に入れている。

 また、ハイブリッド導入計画もあるようで、出力204psのディーゼルエンジンに27psのモーターを組み合わせた、3.9リッター/100km(日本式に表現すると25.6km/リッター)の燃費を達成するという。ここまではヨーロッパの話。

 一方、メルセデス・ベンツ日本は12月17日、現行W204型Cクラスの特別仕様車(セダン/ステーションワゴン)「メルセデス・ベンツC180 Edition C」を発表した。概要はアバンギャルドのフロントグリルに専用ダークヘッドライトユニット組み合わせた精悍なフロントマスク。専用の17インチホイール&タイヤ。インテリアはアルパカグレー+ブルーのステッチをあしらったレザーコンビネーションのスポーツシートを装備、ステアリングやシフトノブにも同様のステッチを施した。

 また、ミリ派レーダーとカメラを組み合わせたプリクラッシュセーフティシステム「レーダーセーフティ・パッケージ」、「インテリジェント・ライトシステム」などを組み合わせた「アドバンストライトパッケージ」を標準装備として安全性と快適性を高めたという。価格はセダン434.0万円、ステーションワゴン454.0万円。

 欧州で発表となった新型CクラスW205型の日本導入についてアナウンスはないが、これまでの例でいうと2014年春に上陸と見た。その場合、最初はガソリンエンジン搭載のセダンだけが導入されると思われる。

 メルセデス・ベンツに限ったことではないが、欧州車はモデル末期のクルマは熟成が進んでいて最も完成度が高い。トラブルフリーで付き合える。仮にトラブルが発生しても、対処法が確立している場合が多い。2007年に登場した3代目CクラスW204にも同じことがいえる。この特別仕様車のほかに、セダン&ステーションワゴン合わせて14グレードすべてのラインアップが選べる今、「W204型」は賢い選択肢かもしれない。(編集担当:吉田恒)

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