アサヒ、インドネシア2位の飲料水事業を189億円で買収

2013年11月18日 12:15

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 アサヒグループホールディングスは15日、Tirta Bahagiaグループ事業会社22社から容器入り飲料水事業を約2.2兆インドネシアルピア(約189億円)で取得すると発表した。

 同社によると、今回の事業取得は、インドネシア清涼飲料市場における最大の市場である容器入り飲料水市場へ本格的に参入することを目的としたもの。

 Tirta Bahagiaは、1986年に設立されて以降、主要ブランド「Club」を中心にインドネシア全土で容器入り飲料水事業を展開しており、インドネシア国内に19の工場・22のグループ会社を持つ。近年急速に業績を伸ばしており、インドネシアでは第2位の飲料水事業会社。

 また、インドネシアは中間所得層の増加も見込まれる中、国内の飲料水市場の需要が年平均約15%伸びており、重要な潜在的成長市場とみなしているという。

 アサヒグループホールディングスは、シンガポール子会社とIndofood CBP Sukses Makmurとの間にインドネシア清涼飲料事業合弁会社Asahi Indofood Beverage Makmur、Indofood Asahi Sukses Beverageの2社を有しており、さらに、同2社がMulti Bahagiaとの間で設立した容器入り飲料水の製造・販売を行う合弁会社Tirta Sukses Perkasa(TSP)と、Tirta Makmur Perkasa(TMP)を有している。

 今回の事業取得では、TSPとTMPが、Tirta Bahagiaグループの飲料水事業の資産について事業譲渡の形態で譲り受ける。

 譲渡資産には、土地、工場建物、機械装置、車両、在庫、商標等が含まれる。TSPは、製造担当の合弁会社であり主として製造関連資産を、TMPは、販売担当の合弁会社であり主として販売関連資産をそれぞれ譲り受ける。

 同社は、今後も既に強固な事業基盤を持つオセアニア地域、中国、マレーシアと併せ、アジア・オセアニア全域における事業強化を図り、より一層の成長軌道の拡大を目指していくとしている。

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