東芝、米国向け産業用高圧インバータの生産能力を増強 新製造棟が竣工

2013年7月10日 19:09

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 東芝は10日、同社グループ会社の東芝インターナショナル米国社(以下TIC米)が、産業用高圧インバータの生産能力増強のために2012年8月から建設を進めてきた新製造棟の竣工式を、米国時間の7月9日に行ったと発表した。新製造棟は今年秋から生産を開始する。

 TIC米は北米向けのモーター、インバータなどの製造、販売、保守を手掛けている。米国では、急速に進むシェールガスの採掘を背景に、採掘・精製プラントの新規建設やパイプライン網の整備・増強が見込まれており、プラントメーカー向けのモーターやインバータなどの需要拡大が予想されている。この需要に対応するために、同社では新製造棟の建設を進めてきた。

 新製造棟は建築面積8,500m2で、産業向けポンプ用インバータ、鉄道車両用インバータを生産するほか、将来的にはスマートグリッド関連のインバータの生産も計画している。新製造棟建設にかかわる投資額は約20億円で、今後順次設備を増強し、産業用高圧インバータの生産能力を高めていくとともに、製造リードタイムの短縮も図っていく。

 TIC米は、今回の生産能力拡大を機に、北米地域における産業用モーター、インバータなど鉄道・自動車システム事業のさらなる拡大・強化に取り組んでいく。

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