セブン&アイ、新潟で「環境循環型農業」を開始 今期は全国10ヶ所に農業拡大へ

2013年5月17日 14:01

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 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は17日、同社傘下の総合スーパー「イトーヨーカ堂」が農業事業会社「セブンファーム新潟」を新潟県新潟市に設立し、セブン&アイHDとして北陸地方ならびに新潟県初の「環境循環型農業」を開始すると発表した。

 「セブンファーム新潟」は、セブン&アイHDの農業事業における中核会社「株式会社セブンファーム」(イトーヨーカ堂 100%子会社)と、法人拠点となる新潟県新潟市の農業生産者による共同出資で設立される農業事業会社。生産者の所有する農場のうち約3ヘクタールの耕作地で、なすやブロッコリー、枝豆等の野菜を中心に栽培し、収穫した農産物のほぼ全量を新潟県内のイトーヨーカドー店舗に出荷して販売する。

 セブン&アイHDが2008年から取り組んでいる「環境循環型農業」とは、イトーヨーカドー店舗から排出される食品残さ(生ごみ)を堆肥の資源として再利用し、セブン&アイHDが運営する専用農場に導入。そこで栽培・収穫された農産物を食品残さが排出された店舗等で販売するもの。

 今回の新潟県新潟市での法人設立は全国8ヶ所目の展開となる。セブン&アイHDでは今年度中に全国10ヶ所の拠点設立を予定しており、専用農場の合計面積は約60ヘクタール規模まで拡大する。

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