電通など9社、アジア太平洋地域向けに日本コンテンツ専門のテレビ番組を放送

2013年2月20日 20:02

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 電通、日本テレビ放送網、テレビ朝日、東京放送ホールディングス、テレビ東京ホールディングス、シンガポールの投資会社Singapore Media Alliance、イマジカ・ロボット ホールディングス、北海道テレビ放送、小学館集英社プロダクションの9社は20日、共同で出資したテレビ事業の運営会社「J FOOD & CULTURE TV PTE. LTD.」(本社:シンガポール)を通じて、アジア太平洋地域の国々をターゲットとした日本コンテンツ専門の総合エンタテインメント・テレビチャンネル「Hello! Japan(ハロー!ジャパン)」を立ち上げると発表した。

 同チャンネルは2月25日に本放送を開始するシンガポールを第1弾に順次放送エリアを拡大し、計11カ国・地域(シンガポール、インドネシア、フィリピン、香港、マレーシア、タイ、オーストラリア、ベトナム、インド、韓国、台湾)での展開を予定している。

 現状、海外における日本の放送コンテンツは、各国の放送局が独自に買い付けて放送している番組やNHKワールドが放送しているものがあるが、日本の民間企業が主体となって広域展開している放送チャンネルは存在していない。そこで、日本コンテンツの市場拡大と日本のプレゼンス向上を目指し、今回のプロジェクトは立ち上がった。国内の複数のメディア・コンテンツ企業が主体的に連携してコンテンツの総合編成を行い、海外で放送事業を行うことになる今回のケースは日本初の試みとなる。

 日本企業が海外においてバラエティーや音楽などの総合エンタテインメント・テレビチャンネルを設けることは、グローバル化を加速する日本企業をサポートすることにもつながっていくものと期待される。例えば、番組内容と連動したテレビCMやイベント展開など、広告コミュニケーションの相乗効果を高めるための多様な施策が可能になる。

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