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サッポログループ、海外売上数量順調に推移
サッポロホールディングス(HD)は8日、2013年-2014年度の経営計画を策定したことを発表した。サッポログループでは2016年をゴールとした長期経営方針「サッポログループ新経営構想」を策定し、その実現に向け取り組みを行っている。1月からは食品・飲料事業統合新社「ポッカサッポロフード&ビバレッジ社」の事業が開始され、グループの構造が変わる大きな節目を迎えている。
2012年にサッポログループは、「飛躍的成長に向け新たなグループ経営体制をスタートさせる期間」の初年度として、「各事業での成長に向けたチャレンジ」、「成長施策の確実な実行」、「新たな成長機会の創出」の3つを基本戦略として推進してきた。
国内酒類事業では、ビール類において3月に「麦とホップ<黒>」の通年販売、また7月には「北海道PREMIUM」を新発売するなど商品ラインアップを充実させた。その結果、ビール類の総需要が前期比99%程度と推定される中で売上数量は前期を上回り、市場シェアもアップした。その他、ノンアルコールビールテイスト飲料、RTD、ワイン、焼酎などビール以外の多層化事業でもそれぞれ順調に売上を伸ばし、国内酒類事業全体の売上高は前期比2%増となった。
国際事業においては、カナダにおいて「スリーマン社」の売上数量が前期比104%と6年連続で前期を上回り、米国においては「サッポロUSA社」の「サッポロ」ブランドの売上数量も前期比101%と引き続き順調に推移した。
ベトナムにおいては、「サッポロ」ブランド構築に向けて4月からTVCM放映やホーチミン市内でのビルボード設置等を含むフルマーケティングを開始。韓国・オセアニア・シンガポール等の市場においても販売拡大に取り組んだ結果、アジアを中心とした北米以外のビール売上数量は前期比168%となった。
また、サッポログループは、韓国で1月末に業務提携先である「メイル乳業社」のグループ会社に15%出資し、同国内のサッポロのブランド価値と商品販売を強化する体制を整えた。また、1月末に米国で「シルバー スプリングス シトラス社」に51%出資し、4月から損益項目の連結を開始し、北米市場での飲料事業に着手した。
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