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東レ、新素材「エアリッシモ」を開発 厚く軽く豊かな表情を実現
東レは5日、肉厚でハリ・コシのあるボリューム感(バルキー)を持ちながら、衣料品にした際には軽やかな着心地(エアリー)を実現し、さらには生地表面の織・編組織の陰影や凹凸が豊かな表情をもたらすナイロン長繊維テキスタイル「エアリッシモ」を開発したと発表した。
秋冬物のコートやジャケットなど、構築的なシルエットが求められるファッションアウター衣料用途を中心に、2013年秋冬シーズン向けから販売を開始する。レディスおよびメンズのアウター衣料向けを主軸としながら、ドレスやスカートなどレディスアイテム向けのバリエーションも取りそろえ、初年度2千疋(1疋=約50m)、3年後には1万疋を計画している。
「エアリッシモ」は新設計の極太高異形断面ナイロン長繊維を採用している。標準的なファッション衣料用テキスタイルに使う繊維に比べて約4~5倍の太さを持つこのナイロン長繊維は、高異形Y型断面糸あるいは高異形Y型中空断面糸であり、かつ特殊捲縮付与加工技術の適用により断面形状を極力維持しながら特殊な捲縮加工を施すことで繊維間に空隙を生み出し、テキスタイルにした際のボリューム感をもたらす。
また、同特殊繊維の特徴を最大限に発揮するためのテキスタイル設計技術と長年培ってきた染色・後加工技術を駆使することでハリ・コシと軽量感を実現するとともに、太い原糸で構成された織・編組織の陰影や凹凸による表情豊かな外観の表現に成功した。
これらの特殊技術の組み合わせにより、秋冬物のコートやジャケットに使用されるウール素材に比べ、見かけの比重を最大で約25%軽量化することに繋がった。さらにはナイロン長繊維の特徴であるしなやかさや優れた強度も有しており、軽やかな着心地と耐久性を実現した新素材となっている。
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