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ジーンズメーカーの「ボブソン」が倒産、負債は10億7400万円
帝国データバンクは5日、「BOBSON」で知られるジーンズメーカーの株式会社ボブソンが、6月1日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は現在調査中だが、2011年2月期末時点では約10億7400万円。破産管財人は平山隆幸弁護士。
帝国データバンクによると、株式会社ボブソンは、2009年8月に経営コンサルなどを手がけるマイルストーンターンアラウンドマネジメント(東京都)の出資により、旧・ボブソン(岡山市)が手がける「BOBSON」ブランドの企画・製造・販売を引き継ぐ目的で設立。2009年10月に事業譲渡に関する契約を締結、同年11月に正式に事業譲渡され営業を開始した。
旧・ボブソンは1948年(昭和23年)6月に創業、50年(昭和25年)12月に法人改組されたジーンズメーカー。「BOBSON」ブランドで高い知名度を誇り、レーヨン素材のジーンズ製品で人気を集め、技術開発力にも定評があった。92年にはJリーグのオフィシャルスポンサーを務めるなど、話題づくりにも注力。直営店などによる小売りも手がけ、2005年5月期には年売上高約128億円を計上していた。
しかし、近年は激安ジーンズの登場により、価格競争が激化。販売不振から株式会社ボブソンへ事業を譲渡し、その後は新生ボブソンとしてブランドイメージの再構築を図るとともに、採算性を重視して得意先の選別や百貨店への販売を強化。4ヵ月の変則決算となった2010年2月期の売上高は約10億円としていたが、経営環境は好転せず、2011年5月2日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請していた。
その後、同年12月7日には再生手続き認可決定を受けていたものの、今回再生計画が遂行される見込みがなくなり、今年4月26日に再生手続き廃止決定を受けていた。
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