Jフロント、中国上海市に百貨店新設へ 現地2社と事業提携

2012年5月10日 19:10

印刷

上海新世界大丸百貨(仮称)の完成予想図(画像:J.フロントリテイリング)

上海新世界大丸百貨(仮称)の完成予想図(画像:J.フロントリテイリング)[写真拡大]

 J.フロントリテイリングは10日、上海新南東項目管理有限公司及び上海新世界股份有限公司の2社と、中国の上海市黄浦区における百貨店事業に関する事業提携について基本合意したと発表した。
 
 上海で売上高第2位の百貨店を経営する上海新世界股份有限公司を筆頭株主とする上海新南東項目管理有限公司は、上海市有数の商業地である黄浦区163号街区に、延床面積約11万m2規模の本格的な百貨店を建築中で、2014年末から2015年初めにオープンする予定。同百貨店を日本の百貨店づくりと運営のノウハウを取り入れた中国で屈指の高級百貨店にするために、Jフロントが支援・協力することについて、今回、提携先企業と基本合意した。

 Jフロントは、10人程度の指導人材(うち1人は同百貨店の店長に就任予定)を派遣し、マーケティング、商品構成計画、内装デザイン、従業員への販売サービス教育等、百貨店の開業準備に関わる技術支援を行う。開業後も引き続き、販売促進、固定客戦略等、店舗管理・運営に関わる技術支援を行う。店名は「上海新世界大丸百貨(仮称)」となる見込み。なお、Jフロントによる同事業への出資はない。

 国内消費市場の成熟化が進む中、Jフロントは成長に向けた海外での事業展開に取り組んでいるが、今年3月に発表した台湾でのPLAZA事業展開計画に続き、今回の事業提携を機に最大の市場である中国での百貨店事業展開に取り組んでいく方針。


関連記事