ソニー、2013年度の黒字化達成に向けテレビ事業の再建目指す 

2012年4月12日 18:41

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 ソニーは12日、2012年4月1日付で発足した新経営体制の下での経営方針を発表した。不振のテレビ事業については、2013年度の黒字化達成に向け、2011年11月2日に発表した収益改善プランの実行に既に着手しているが、2012年度以降もこれを加速していく方針。

 既に実行したサムスン電子との液晶パネル製造合弁の解消による液晶パネル関連コストの削減に続き、さらなる設計効率の追求やモデル数削減(2012年度に2011年度比約40%減)など事業構造の変革に取り組むことで、テレビ事業に固定的にかかる費用を2013年度には2011年度比で約60%削減することを目指す。オペレーションコストについては、2013年度には2011年度比で約30%削減することを目指す。

 現在のテレビ事業を支える液晶テレビ「ブラビア」については、画質・音質の向上や地域ニーズに合わせた商品の投入を継続的に行い、魅力ある商品ラインアップを展開していく。

 さらに将来に向けては、有機ELや“Crystal LED Display”などの次世代ディスプレイの開発及び商品化、モバイル商品や映画・音楽コンテンツなどソニーグループ内での連携による商品力の向上など、ハードウェアの差異化も追求し、ソニーのテレビの魅力を高めていく。

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