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製薬各社が国内外企業との協業で医療へ貢献
国内の製薬会社各社は、国内外の製薬会社と共同で新薬の開発や販売、販促活動を実施し、国内外を問わず医療の貢献を目指している。第一三共は20日、切除不能または転移性の悪性黒色腫(メラノーマ)治療剤「Zelboraf(R)」(一般名:vemurafenib)を欧州委員会(EC)が承認したことを発表した。「Zelboraf(R)」は、同社の子会社である米国の「Plexxikon社」が創製した新規の経口低分子医薬品で、BRAF遺伝子変異がある転移性メラノーマの治療薬として提携先のロシュグループと開発を進めてきたものだ。「Zelboraf(R)」は、米国ではすでに2011年8月に米国食品医薬品庁(FDA)が承認しており、同社の子会社である米国の「第一三共INCがロシュグループの「ジェネンテック社」と共同で販促活動を実施している。
一方、アステラス製薬と三和化学研究所は14日、国内腎疾患領域医薬品市場における戦略的提携に合意したことを発表した。今回の合意によって、現在、三和化学研究所が製造・販売する「高カリウム血症改善剤アーガメイトR 20%ゼリー25g」(一般名:ポリスチレンスルホン酸カルシウム)について、三和化学研究所がアステラス製薬に製品を供給し、アステラス製薬が販売するとともに、両社による共同販促を実施することになる。また、アステラス製薬が厚生労働省に製造販売承認申請中の「高リン血症治療剤ビキサロマー」については、アステラス製薬が販売を行い、アステラス製薬と三和化学研究所が共同で販促を実施する。アステラス製薬と三和化学研究所は今回の発表にて、今回の戦略的提携による国内腎疾患領域医薬品市場における広範な薬物療法の提供を通じ、急性および慢性腎不全患者への一層の貢献を目指すことを発表している。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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