米ヤフー、バーツCEOが退任 業績低迷が要因か

2011年9月7日 12:09

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米ヤフーの最高経営責任者(CEO)を退任したキャロル・バーツ氏。後任にはティム・モース最高財務責任者(CFO)が暫定CEOとして就任する。

米ヤフーの最高経営責任者(CEO)を退任したキャロル・バーツ氏。後任にはティム・モース最高財務責任者(CFO)が暫定CEOとして就任する。[写真拡大]

 米ヤフー(Yahoo)は6日、キャロル・バーツ最高経営責任者(CEO)が退任し、後任としてティム・モース最高財務責任者(CFO)が暫定CEOとして就任すると発表した。退任の理由は明らかにされていないが、業績の低迷が背景にあると見られる。

 バーツ氏は2009年1月にヤフーのCEOに就任。マイクロソフトとの検索事業の提携などを進めるなどしたが、業績は伸び悩んでいた。主力のディスプレイ広告は、グーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)に追い上げられており、米調査会社イーマーケッターによると、11年の米国市場ではフェイスブックがヤフーを上回って首位に立つと予想されている。

 ロイ・ボストック会長は声明で「我々は、ヤフーを成長とイノベーションの軌道に乗せ、株主に価値をもたらす可能性と機会を模索し、評価することに注力している」と述べている。

 同社は、エグゼクティブ人材の紹介会社などを通じて正式なCEO候補を迅速に選定するとしている。

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