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大日印と角川書店、オンデマンド印刷によるオリジナル本を制作
記事提供元:エコノミックニュース
大日本印刷(以下:DNP) <7912> と角川書店は、オンデマンド印刷(以下:POD)を利用したオリジナル本の制作を開始する。
PODとは注文に応じて、必要な部数を出版物のデジタルデータから直接印刷する製造方式。従来方法では、「必要なものを・必要なときに・必要な数だけ」印刷する小部数への対応が困難だったが、PODは1~500冊程度の小部数・オーダーメイド品の製造に適応。読者ニーズにきめ細かく対応した印刷サービスの提供が可能だという。
DNPは、出版物の再版や絶版本の復刻など、小部数での製造を希望する顧客の増加に伴い、2009年に市谷工場にPODの設備を本格導入している。今回、角川書店が11月末より刊行する『内田康夫ベストセレクション』の全巻予約申込者特典としてこのPODを活用。小説に登場する人物を、申込者が希望する名前に変えて印刷した世界で一冊だけのオリジナル本を製作し、12月より順次申込者に届ける。有名作家の小説作品において個別にカスタマイズした本を提供する試みは、これが国内初となる。
今後もDNPは、小部数での再版、復刻版やオリジナル出版、プルーフ本(書評用に書店に配布する簡易本)、内容を適宜変更して印刷するバリアブル商材など、PODを活用した印刷物の企画提案を出版社などに積極的に行っていく方針だ。
(編集担当:宮園奈美)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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