11月20日は「世界こどもの日」。フィリピンで30年間活動するNGO・アイキャンが、路上の子どもたちの未来を変える「路上教育」のための募金活動を開始します!

プレスリリース発表元企業:認定NPO法人アイキャン

配信日時: 2024-11-20 09:54:59

―命を守り、未来を変える「路上教育」を、一人でも多くの子どもに届けたい―



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元路上生活の若者による「路上教育」参加する子どもたち

フィリピンに約37万人いるとされる、路上の子どもたち。様々な暴力や危険にさらされながら「今日はご飯を食べられるかな」「どこで寝ようか」そんなことだけを考える日々を過ごし、「自分は路上で生きるしかないんだ」と思い込んでしまっています。私たちアイキャンは、そんな子どもたちが「自分も変わることができる」と気づき、夢や希望を持てるよう促す「路上教育」を実施しています。今まさに命の危険にさらされながら暮らす子どもたちの未来を変えるため、ぜひこの記事を読んでいただけると幸いです。

◆常に命の危険にさらされている、路上の子どもたち
路上の子どもたちは、一日一日をただ生き延びるために、路上で働いています。周囲からは「汚い」という目で見られたり、邪魔者扱いされることも多く、物売りや物乞いのために大人に声をかけると暴言を吐かれたり、店の軒先で眠ったり雨宿りしていると、水をかけて追い出されることもあります。
「僕は路上で生きるしかない。」
路上の子どもたちは、冷めたようにこう言います。幼い頃から暴言や暴力を浴びせられ、周りの大人から褒められることも期待されることもなく育った子どもたちは、自分の人生を諦めてしまっています。自分に自信をもつことも、現状を変えようと思うことも、明るい将来を思い描くこともできないのです。
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路上で眠る子どもたち


◆「路上教育」で変わる子どもたち
アイキャンはそのような路上の子どもたちを集め、2008年から「路上教育」を始めました。この路上教育には2つの目的があります。
一つは、「命を守ること」です。栄養状態や薬物依存、生活環境などを把握し、子どもたちを命の危険から守ります。二つ目は、「未来をつくること」です。子どもたちと遊んだり学んだりする中で信頼関係を築き、子ども自身が「もっと学びたい」と思ったり「自分も変われるのかも」と気づき、将来を変える力を持ってもらうことです。

路上教育を通して少しずつ自分や他者への信頼を取り戻し、未来への希望を描けるようになった子どもたちからの「手に職をつけたい」「他の子どもたちのお腹を満たしたい」という声を元に、2010年からパン作りの技術訓練を始めました。彼らは今「カリエ」という名で、パンや菓子の製作・販売でビジネスをする組織となっています。
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手作りのパンを持つカリエのメンバー

カリエの若者は、路上生活の苦しみや危険を体感した過去をもつと同時に、教育や信頼できる大人がいることの重要性を痛感しています。そのため「自分たちが路上の子どもたちの『未来』をつくりたい」と、ビジネスの傍ら、かつて自分たちが参加した路上教育を実施する側としても成長しています。

◆「カリエ」が持つ力
「僕は毎日路上で物乞いをし、学校に通う子たちを横目で見ているだけだった。仕方のないことだと思っていた。でも今日話を聞いて『こんな僕でも路上生活から抜け出せるかもしれない』と思えて、嬉しくなった。」 
カリエの路上教育に参加した子どもの言葉です。

カリエの路上教育に影響を受け「自分も変わりたい」と思うようになる子どもたちが、着実に増えています。私たちアイキャンは、路上生活の経験がないため、生活の苦しさや厳しさ、夢を描くことの難しさを理解したくてもしきれません。しかし、同じ立場で生きてきたカリエには理解できます。だからこそカリエの言葉は、私たち以上に路上の子どもたちの心に深く届くのです。
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カリエによる「路上教育」の様子


◆私たちの願い…より多くの子どもたちに「路上教育」を届けたい!
現在、アイキャンの看護師や職員とともに路上教育を行うカリエ。地域を歩き、路上の子どもの話に耳を傾け、活動範囲を広げています。

路上教育を行うカリエの存在意義は、関わった子どもたちの変化から見ても明らかです。私たちは今、より多くの子どもたちに「路上以外で生きる道」を示すために、カリエのような存在を各地域に増やすことを目標に活動しています。円安や物価高騰に加え、急な災害対応もあったため、団体の予算的には厳しいことは明らかでしたが、治安の悪化により路上の子どもたちの生活が一層厳しく、命が危ぶまれる状況を目の前にして、活動を止めるわけにはいきませんでした。

現在のカリエで、路上教育実施者を育成するための研修ができるのは6名です。この2年間では60名以上の路上教育実施者の育成を目標にしてきました。6名が10名の子どもたちを育成すればその数は60名になり、この60名が10名の子どもたちに路上教育を実施すれば、その数は600名に上ります。
子どもたちの命をつなぎ、未来を変える「路上教育」を1人でも多くの子どもたちに届けることができるよう、どうかこの活動を応援してください。
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カリエのメンバーと「路上教育」に参加した子どもたち


<アイキャン冬募金>
募集期間:2024年11月20日~2025年1月30日
目標額:250万円

◆ご寄付の方法
1) クレジットカードでのご寄付
https://congrant.com/project/ican/14035

2)銀行振込によるご寄付                   
口座名:特定非営利活動法人アイキャン             
● 楽天銀行 支店番号:210 口座番号:7001258        
● 三菱UFJ銀行 名古屋駅前支店(221) 普通 2361021
● ゆうちょ銀行 00850-6-78233

*アイキャンは、名古屋市の認定を受けた「認定NPO法人」です。
そのため、アイキャンが発行する寄付金領収書を使用して確定申告を行うと、税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。

<参考>
■「世界こどもの日」とは
11月20日は、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的に国連によって制定された「世界子どもの日」です。1959年11月20日に「子どもの権利宣言」が、その30年後の1989年11月20日に、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約である「子どもの権利条約」が、国連総会で採択されたことにちなんでいます。

■認定NPO法人アイキャンとは
認定NPO法人アイキャンは、一人ひとりが本来持つ力を十分に発揮でき、それぞれの「できること」を持ち寄って、課題の解決に向けて行動できる社会の実現を目指す国際協力NGOです。1994年に設立され、フィリピンを訪れた一人の会社員が子どもたちの置かれた現状を目の当たりにして、「何かできることがあるはず」という思いから始まりました。人々の「ために」ではなく「ともに」という価値観を大切にして活動しています。

■子どもの権利を守る、アイキャンの活動
アイキャンは、この「子どもの権利条約」に準拠し、フィリピンの路上の子どもたちが適切に保護され、自立へ向けて成長できる社会を実現するための活動を実施しています。その一つが「路上教育」です。

HP: https://ican.or.jp/
Twitter、Instagram:@ICAN_NGO
Facebook:https://www.facebook.com/ICAN.OR.JP

<本件に関するお問い合わせ>
認定NPO法人アイキャン
(愛知県名古屋市東区代官町39-18 日本陶磁器センタービル 5F 中部リサイクル運動市民の会内)
TEL:052-253-7299(日月祝定休)  MAIL: info@ican.or.jp

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